ミラノ五輪のフィギュアスケート・ペアで金メダルを獲得し、現役を引退した三浦璃来さんが、春の園遊会で披露した着物姿が大きな話題を呼んでいる。宮中の風景を描いた振り袖に、空を飛ぶロケットの柄が施された帯は、神戸市の老舗着物店の先代オーナーが孫娘のためにあつらえた、まさに唯一無二の装いだった。
園遊会での三浦璃来さんの着物
春の園遊会に招かれた三浦さんは、ペアを組んでいた木原龍一さんと共に赤坂御苑でポーズをとった。その際に着用していた振り袖と帯が、参加者の間で即座に注目を集めた。振り袖の生地は青みがかったピンク色にこだわって染め上げられ、古典文様「御所解」が全体に施されている。一方、帯は染織芸術のパイオニアである山鹿清華作のつづれ織りで、複数のロケットが空を飛び、噴出する炎が花々で表現されている。
帯の由来と製作背景
着物を提供した「きもの百科 イトカワ」のオーナー、糸川英里さんによると、この帯は約20年前に先代の禎彦さんが買い求め、孫娘の成人式のために振り袖用の帯に仕立てたものだという。禎彦さんは2年前に亡くなっており、今回の三浦さんによる着用は、彼の思いが込められた一品が再び脚光を浴びる機会となった。
コーディネートの経緯
「家庭画報」のコーディネーターから三浦さんへの着用提案があった際、糸川さんは「先代も喜んだだろうし、多くの方に職人技を見ていただける」と快諾した。ロケット柄は木原龍一さんとの世界的な活躍を想起させ、振り袖の文様や格も園遊会にふさわしいと評価された。
反響と問い合わせ
この着物姿がメディアで報じられると、店には「実物を見たい」「購入できるのか」といった問い合わせが相次いでいる。三浦さんの引退後も、その影響力はスポーツ界を超えて広がりを見せている。



