棋聖戦第5局、芝野十段が黒番中押し勝ちで3勝2敗に
第50期棋聖戦七番勝負第5局が行われ、挑戦者の芝野虎丸十段が防衛者の一力遼棋聖を249手までで黒番中押し勝ちしました。この結果、シリーズは芝野十段が3勝2敗とし、棋聖位奪取まであと1勝に迫りました。
難解なコウ争いとスリリングな戦い
対局では大石の生死や大きなフリカワリ、AIの評価値が揺れ動く難解なコウ争いが展開され、最高峰のタイトル戦にふさわしい緊迫した戦いとなりました。両者は終局後、インタビューに応じ、それぞれの心境を語りました。
芝野十段「6局目もいい準備をして頑張りたい」
芝野十段は初日について「下辺で地合いで頑張られていましたし、形勢に自信はありませんでした」と振り返りました。2日目の長考については「中央の白の大石を捨てられても、地合いがわからなくて、実戦の図を選びました」と説明しました。
フリカワリの場面では「大変な形勢だと感じていましたが、左上が形になって難しくなったかなと思います」と述べ、勝ちが見えたのは「右辺のコウを解消したときです」と明かしました。
長く続いた秒読みについては「形勢が苦しいかなと思っていたので、大変な部分もありましたが、やるだけかなと思っていました」と語り、次局に向けて「6局目もいい準備をして頑張っていきたいです」と意欲を見せました。
一力棋聖「細かいところでまずかった」
一力棋聖は1日目について「上辺を逃げ出したあたりは感触は悪くなかったのですが、1日目の午後が良くなかったです」と分析しました。
シノギ勝負を選んだ理由については「成算があったわけではなかったです。場合によっては大石を捨てて、地合い勝負にするコースもありましたが、形勢は難しいと思っていました」と述べました。
2日目については「細かいところでまずかったですし、左上や165手目のつけられる手とかいろいろ見えていないところがありました」と反省点を挙げました。
地元での対局については「結果は残せていないのですが、応援していただいたことに感謝しています」とコメントしました。
棋聖位をかけた最終盤へ
第50期棋聖戦七番勝負は第5局を終えて芝野十段が3勝2敗とリードし、棋聖位奪取まであと1勝となりました。次局の第6局はさらに緊迫した戦いが予想され、囲碁ファンの注目を集めています。



