菅野智之が緊張の凱旋登板で4回無失点 メジャー組3本柱の一角として存在感示す
2026年3月8日、WBC1次ラウンドで日本が豪州に4-3で勝利した試合で、先発投手の菅野智之(ロッキーズ)が4回を無失点に抑える好投を見せた。試合前には天皇・皇后両陛下と長女愛子さまが観戦し、自身にとって503日ぶりの東京ドームでの凱旋登板という重圧の中、「等身大」の投球でチームをリードした。
緊張の舞台で「背伸びせず」の心構え
試合前の声出しを担当した岡本和真(ブルージェイズ)は、冗談交じりに「菅野先輩がめちゃくちゃ緊張していたので、早めに援護しましょう」と語った。菅野はこの日、準々決勝進出が決まっていたものの、皇室の方々の観戦や久々の東京ドーム登板という特別な状況に置かれた。しかし、マウンド上では「背伸びせず、等身大で投げる」という一つの心がけを貫いた。
一回表では早速ピンチを迎えるも、2死一、三塁の場面で5番打者を低めのスプリットで遊ゴロに打ち取り、表情を変えずにベンチへ戻った。チーム最年長の36歳となった今、150キロ超の速球を連発する若手時代とは異なり、変化球を中心に制球を重視するスタイルに変化。自身の好不調のバロメーターとして、「意図して球を操れているか」を重視している。
メジャー組3本柱としての役割を果たす
この日の投球内容について、菅野は「捕手とスコアラーと話し合った通りに試合を運ぶことができました」と振り返った。4回50球、無四死球、無失点と、得点圏に走者を背負いながらも持ち味を発揮。井端弘和監督が山本由伸(ドジャース)、菊池雄星(エンゼルス)とともに信頼を置く大リーグ組「3本柱」の一角として、確かな役割を果たした。
WBC出場は2017年の第4回大会以来で、当時は準決勝の米国戦で先発し好投したものの、試合には敗れた経験を持つ。先月、宮崎でチームに合流した際には、「僕は一度も世界一、日本一になったことがない。きっとすごい景色が見えるんだろうなって」と語り、大会への意欲を覗かせていた。
米国で行われる準々決勝以降では、再び大事なマウンドが巡ってくる可能性がある。菅野は「まだどこで投げるか言われていないですが、任された場所で本来の投球ができればと思います」と、今後の活躍に期待を寄せている。



