日本、WBC準々決勝でベネズエラに逆転負け 4強入りならず
2026年3月14日(日本時間15日)、米フロリダ州で行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝で、前回覇者の日本代表「侍ジャパン」はベネズエラに5-8で逆転負けを喫し、大会4強入りを初めて逃す結果となった。
森下翔太が途中出場で3ランを放つも、投手陣が逆転を許す
日本は1点を追う3回裏、佐藤の適時二塁打で同点に追いつくと、続く一死二・三塁の場面で途中出場した25歳の森下翔太がレッドソックスのR・スアレスから左翼スタンドへ3点本塁打を放ち、一気にリードを奪った。
しかし、打線は4回以降追加点を奪えず、投手陣が崩壊。5回に2番手の隅田がガルシアに2ラン本塁打、6回には4番手の伊藤がアブレウに3ラン本塁打を浴び、逆転を許してしまった。その後、日本打線は反撃できず、そのまま敗戦が確定した。
井端監督が「秘蔵っ子」森下の活躍にベンチ飛び出す
この試合における日本チーム最大の明るい材料は、若き内野手・森下翔太の活躍だった。負傷した鈴木誠也に代わり2回から出場した森下は、3回の打席で勝ち越しとなる3ランを放ち、持ち前の勝負強さを世界トップクラスの相手に対しても発揮できることを証明した。
普段は冷静な指揮官として知られる井端弘和監督は、この森下の本塁打に際し、珍しくベンチから飛び出して喜びをあらわにしていた。井端監督は森下をプロ1年目から国際大会に帯同させるなど「将来の侍ジャパンを背負う候補」として育ててきた経緯があり、その期待に応えた若武者の一打に大きな喜びを感じた様子だった。
大谷翔平も森下の働きを称賛
日本の打線を引っ張り続けた大谷翔平も、森下の活躍を高く評価。「誠也が退いた後、難しかったと思いますけど、しっかりその代役をつとめあげた」とたたえた。
森下自身は「ああいうところで打つことを求められて自分は選ばれた。打点に繋がってよかった」と振り返り、「メジャーリーガーの人たちを肌感覚で体験でき、自分の基準になった。この経験を次の機会に生かしたい」と語った。
井端監督「各国が力をつけている」
試合後、井端監督は「最後まで気は抜かないようにやっていたけど、相手は非常に強かった」と述べ、「各国が力をつけている。日本がさらに力をつけて次回は勝ってほしい」とコメントした。
日本代表はこの敗戦でWBC連覇の夢が途絶えたが、2027年の「プレミア12」、2028年のロサンゼルスオリンピックなど、今後も主要な国際大会が控えている。井端監督に見いだされた森下翔太の可能性が大きく開花するのは、まさにその時となるだろう。



