大阪桐蔭・川本が14奪三振完封で甲子園デビューを飾る
第98回選抜高校野球は3月24日、1回戦と2回戦の計3試合が行われた。1回戦最後の試合では、大阪桐蔭(大阪)の2年生左腕・川本投手が熊本工(熊本)を相手に、14奪三振・3安打完封という圧巻の投球を見せて勝利を収めた。
「練習通りに投げれば抑えられる」緊張知らずの左腕
大阪桐蔭の川本投手は、中学時代に年代別日本代表に選ばれた実力派。自称「緊張しないタイプ」を掲げるが、初めての甲子園では投球練習でバックネットに当ててしまうほど勝手の違いを感じたという。しかし、初回に3三振を奪うと「緊張がほぐれた」と語り、以降は落ち着いた投球を展開した。
身長1メートル92の長身から繰り出す140キロ台の直球を武器に、マウンドでは度胸を見せつけた。6回には初安打を許し、死球も与えて二死一・二塁のピンチを迎えるが、4番打者との真っ向勝負で遊撃飛球に打ち取り、危機を脱した。「練習通りに投げれば抑えられるかな」という冷静な判断が、ここでも光った。
冬場の鍛錬が実り完封劇に
川本投手は冬場、軸足に「ため」を作るフォームを固めるなど、技術面の向上に努めた。走り込みや筋力トレーニングを重ね、柔軟性を高めるためのストレッチにも時間を費やした。恵まれた体格に甘えず、地道な努力を積み重ねた結果が、150球で14奪三振・散発3安打という完封劇につながった。
大阪桐蔭が2018年に現・中日の根尾選手らを擁して春夏連覇を果たした姿に憧れ、同校への進学を志したという川本投手。「優勝して、あの時のような強い桐蔭を見せたい」と淡々とした口調で語るが、その胸には確固たる決意が秘められている。
熊本工・堤投手も好投も打線が援護できず
一方、熊本工の堤投手は得意のカットボールを軸に好投を見せた。8回途中、3点差とされたところでマウンドを降りた後は二塁手として6番に入り、9回二死から右前打を放って意地も示した。
身長1メートル67の小柄なエースは、「最高の舞台で最高の相手とできた。夏、戻ってきて大阪桐蔭を倒したい」と雪辱を誓った。初めての甲子園で大きな手応えをつかんだ堤投手の今後の活躍が期待される。
2回戦では中京大中京と八戸学院光星が準々決勝進出
この日行われた2回戦では、中京大中京(愛知)が延長タイブレイク10回に帝京(東京)を突き放して準々決勝に進出。八戸学院光星(青森)は滋賀学園(滋賀)とのシーソーゲームを制し、準優勝した2012年以来となる8強入りを決めた。
選抜高校野球は熱戦が続いており、今後の試合展開にも注目が集まっている。



