アマ竜王戦県大会、山内さんが初優勝 先手の優位生かし悲願達成
アマ竜王戦県大会、山内さん初優勝 先手の優位生かす

アマ竜王戦県大会 山内さん反撃かわし初優勝

将棋のアマチュア日本一を決める第39回アマチュア竜王戦(日本将棋連盟、読売新聞社主催)の全国大会が、20日と21日の両日、東京都内で開催されます。静岡県からは、5月31日の県大会で初優勝を飾った沼津市の会社員、山内祥敬さん(42)が代表として出場します。全国大会を前に、日本将棋連盟県支部連合会理事の池野千尋さん(59)に、県大会決勝の戦いを振り返っていただきました。

実績ある強豪同士の対決

今年の決勝戦は、東大将棋部出身で全国の社会人クラブの強豪・リコー将棋部に所属する山内さんと、昨年のアマチュア竜王戦県大会の覇者で連覇を狙う浜松市の県職員、高橋晴仁さん(24)という、実績ある強豪同士の対戦となりました。試合の持ち時間は、予選リーグと本戦トーナメント2回戦までは20分切れ負け。準々決勝からは20分の持ち時間に加え、1手30秒の秒読みが付きます。

先手の優位を生かした山内さんの戦略

決勝は、先手の山内さんが矢倉、後手の高橋さんが雁木の陣形で、相居飛車の対戦となりました。現代将棋の形勢判断はAIの評価値で行われることが多く、後手の勝率は5割を切るとされています。さらに相居飛車戦では後手が勝つための作戦が難しく、苦戦することが多いです。藤井聡太竜王もタイトル戦で後手の戦型に苦労する場面が見受けられます。そうした中で、後手の高橋さんがどのように対応するかが注目されました。

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山内さんは先手の優位性を生かし、29手目で▲3五歩と仕掛けました。後手も△6五桂と反撃しましたが、39手目▲3五角と進んだ局面では先手がリードを奪う展開となりました。45手目の▲4六角の飛車取りが受けづらく、優位が拡大しました。

終盤の攻防と山内さんの勝利

後手は、先手57手目▲8五香の飛車取りを手抜きし、△6六歩と先手玉に迫りました。後手が攻め切れるかどうかの展開となりましたが、75手目の▲7三馬が王手をかけながら、入玉の際の9五の地点を守っており、攻防の好手となりました。81手目の▲9六玉で先手の入玉がほぼ確定し、先手の勝利の決め手となりました。

山内さんは悲願の県大会優勝を果たしました。全国大会初出場で初のアマチュア竜王のタイトル獲得に期待がかかります。

県大会決勝棋譜

▲先手:山内祥敬 △後手:高橋晴仁

1 ▲7六歩 2 △8四歩 3 ▲6八銀 4 △3二金 5 ▲2六歩 6 △8五歩 7 ▲7七銀 8 △3四歩 9 ▲2五歩 10 △3三角
11 ▲7八金 12 △4二銀 13 ▲7九角 14 △4四歩 15 ▲4八銀 16 △4三銀 17 ▲5六歩 18 △5二金 19 ▲6九玉 20 △6四歩
21 ▲3六歩 22 △7四歩 23 ▲5八金 24 △6二銀 25 ▲3七銀 26 △5四歩 27 ▲4六銀 28 △7三桂 29 ▲3五歩 30 △6五桂
31 ▲6六銀 32 △5五歩 33 ▲3四歩 34 △同銀 35 ▲3五銀 36 △同銀 37 ▲3四歩 38 △4二角 39 ▲3五角 40 △8六歩
41 ▲同歩 42 △5六歩 43 ▲6五銀 44 △同歩 45 ▲4六角 46 △8三飛 47 ▲9一角成 48 △5七銀 49 ▲6四桂 50 △5八銀成
51 ▲同飛 52 △5七金 53 ▲2八飛 54 △6三銀 55 ▲5二桂成 56 △同銀 57 ▲8五香 58 △6六歩 59 ▲8三香成 60 △6七歩成
61 ▲8一飛 62 △6一歩 63 ▲6八歩 64 △6六桂 65 ▲6七歩 66 △5八銀 67 ▲7九玉 68 △6七金 69 ▲同金 70 △同銀成
71 ▲8八玉 72 △8六角 73 ▲8七玉 74 △8五歩 75 ▲7三馬 76 △4二玉 77 ▲3八飛 78 △3七歩 79 ▲同飛 80 △3一玉
81 ▲9六玉 82 △5九角成 83 ▲8五玉 84 △6三金 85 ▲同馬 86 △同銀 87 ▲6一飛成 88 △4一角 89 ▲5一金まで89手で先手の勝ち

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