サッカーのワールドカップ(W杯)は華やかな選手の活躍に注目が集まりがちですが、そのスターたちを動かしているのは代表監督です。人心掌握にたけた知将、斬新な戦術を編み出す奇才、百戦錬磨の老将――。各チームを率いる名物指揮官を紹介します(文中のコメントはロイター)。
マルセロ・ビエルサ ウルグアイ 70歳
ライバルの隣国から招へいされたビエルサ監督。クーラーボックスに座るおなじみのスタイルで戦況を見つめる姿が印象的です。伝統国を上位に導けるかが注目されます。
母国アルゼンチンを率いた2002年日韓大会、チリ代表を指揮した2010年南アフリカ大会に続き、異なる国を率いて3度目のW杯での采配を振るいます。
「エル・ロコ(変人)」の異名
そのサッカーは独特です。欧州各国のクラブを経て、2018年にイングランド2部のチャンピオンシップに属するリーズの監督に就任すると、2季目にはプレミアリーグへの昇格を果たしました。相手に猛烈なプレスをかけ、ボールを奪うとスピーディーな攻撃を仕掛けるスタイルは衝撃的でした。
ウルグアイ協会が、お隣のライバル国出身の指導者を代表監督に招いたのも、人口約340万人の小国が勝ち上がるすべを授けてほしいと願ったからでしょう。現在の代表には、レアル・マドリード(スペイン)で活躍するバルベルデら中盤に質の高い選手がそろい、南米予選は4位で突破しました。
「この仕事はW杯で終わる」と大会後に辞任する意向を示していますが、本大会では伝統国を上位に導くことを狙っています。



