W杯優勝候補はフランスとスペイン 長谷川健太氏が新戦術や采配に期待
W杯優勝候補はフランスとスペイン 長谷川健太氏が期待

サッカーワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会が11日に開幕するのを前に、J1名古屋の前監督である長谷川健太氏(60)が大会展望を語った。上下2回に分けて紹介する。今回は下編で、優勝候補や新戦術、采配についての期待を述べている。

優勝候補はフランスとスペイン

長谷川氏は優勝候補としてフランスとスペインの2カ国を挙げた。フランスはエムバペを筆頭にタレントが豊富で、パリ・サンジェルマンで欧州チャンピオンズリーグ(CL)連覇に貢献したデンベレら前線だけでなく、守備陣も個の強さを持つ。前回カタール大会では準優勝に終わり、雪辱を果たしたいところだ。また、大会後に退任予定のデシャン監督の花道を飾りたい思いもあるだろう。

もう一つの優勝候補はスペイン。伝統的なボール保持の巧みさに加え、縦への速さが加わった。以前は相手に引かれると攻めあぐねる場面もあったが、両ウイングのヤマルとウィリアムスの突破力で打開できる。2024年の欧州選手権を制し、24~25年の欧州ネーションズリーグで準優勝するなど、結果も残している。

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南米勢の強さと主役争い

過去に米大陸で開催されたW杯では南米勢が強さを発揮してきた。連覇を狙うアルゼンチンはメッシを中心に、持ち前の勝負強さを見せるのではないか。また、大会の主役にも注目したい。4年前はメッシの大会となったが、名実ともにエムバペが世界一になるのか、18歳のヤマルら新世代が台頭するのか、見どころの一つだ。

采配にも注目

長谷川氏は采配にも期待を寄せる。ブラジルのアンチェロッティ監督はCL優勝5度の名将で、約20年前にACミラン時代の練習を見学したという。イングランドのトゥヘル監督はチェルシーを率い、20~21年のCL決勝で全盛期のマンチェスター・シティを破った戦術家だ。サッカー熱の高い両国で、外国人監督としてどうチームを統率するのか興味深い。

新戦術とルール改正

以前はW杯で新しいサッカーのトレンドが生まれていた。例えば1970年代のオランダの「トータルフットボール」や、2000年ごろのアルゼンチンの「3-4-3」システム。しかし、いつしかCLが流行の発信地となり、W杯では堅守速攻で手堅く戦うチームが多くなった。だが今大会は30代でドイツを指揮するナーゲルスマン監督ら気鋭の指導者が多く、新たな戦術が見られるかもしれない。

今大会はスローインなどのルール改正があり、サッカーの質も変わるだろう。参加国が増えて試合数も大幅に増えた中、多くの刺激的な試合に出合えそうだと長谷川氏は締めくくった。

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