ジュビロ磐田、PK勝ちも修正力の乏しさを露呈
2026年4月12日、明治安田J2・J3百年構想リーグ第10節最終日が行われ、J2のジュビロ磐田は敵地でJ3の長野と対戦した。試合は1-1の同点で終了し、PK戦の末に磐田が4-1で勝利を収めた。しかし、この勝利はチームにとって必ずしも喜ばしいものではなかった。
前半のリードを守れず劣勢に
磐田は前半16分にFWマテウス・ペイショット選手の得点で先制するなど、試合の主導権を握ったかに見えた。しかし、同39分には元磐田のFW藤川虎太朗選手に同点弾を許し、後半には劣勢を強いられる展開となった。今季初得点を挙げたペイショット選手は試合後、厳しい表情でピッチを去った。
ペイショット選手は「後半の出来が悪かった。意図のない味方のロングボールが増え、自分たちの首を絞めることになってしまった」と語り、歯車が狂ったまま試合を終えたことに途方に暮れた様子だった。この発言は、チームの戦術的な課題を浮き彫りにしている。
PK勝ちに喜べない選手たち
GK川島永嗣選手がシュート2本を止める活躍でPK戦を制したものの、勝利を喜ぶ選手は一人もいなかった。DF山崎浩介選手は「いつまでも永嗣さんに頼っていられない。しかもPKで勝ってよかったと言える内容ではないし、そういう時期でもない。この試合をポジティブに捉えるのは難しい」と沈痛な面持ちで語った。
この試合はリーグ折り返しの初戦であり、開幕戦と同じ長野との対決だった。両チームとも前節で90分間での白星を初めて手にしており、成熟した姿を見せたい磐田にとって重要な一戦となった。しかし、チームのまとまりという点では、前節から新監督の下で立て直しを図る長野に軍配が上がった。
修正力の乏しさが顕著に
試合では、前後半ともに風下となる不運もあったが、磐田のプレーはふがいないものだった。追い風に乗せた相手のロングボールに最終ラインを下げられ、そのこぼれ球をことごとく相手に拾われる状況が続いた。志垣良監督はこの状況に対して有効な策を講じることができず、修正力の乏しさを露呈した。
磐田は長野が開幕戦と同じように守備で自陣を固めてくると想定し、最終ラインの前に司令塔としてMF上原力也選手を据える攻撃的な布陣で臨んだ。しかし、試合が進むにつれて攻撃陣は孤立し、中盤と最終ラインにスペースが生まれた。これにより、ロングボールのこぼれ球回収率は相手が上回る結果となった。
布陣を変えるのか、ボール落下点に人を割くのかといった選択肢があった中で、指揮官の打った策は選手交代にとどまり、戦術的な柔軟性の欠如が目立った。この試合を通じて、磐田の課題が明確に浮かび上がる形となった。



