サッカーJ1リーグで名古屋グランパスが町田と対戦し、2-2の引き分けに持ち込んだ。試合は序盤に先制を許したものの、前半10分に木村がコーナーキックから同点ゴールを決める。しかし、再びリードを許し、敗色濃厚となった後半アディショナルタイムに、高嶺朋樹が約30メートルの距離から強烈なミドルシュートを突き刺し、土壇場で同点に追いついた。
高嶺の一振りがスタジアムをどよめかせる
1-2で迎えた後半アディショナルタイム。名古屋の高嶺朋樹がゴールから約30メートル離れたピッチ中央でボールを受けると、迷いなく左足を振り抜いた。低く抑えられたシュートは、日本代表経験のあるGK谷の手をすり抜け、右ネットに突き刺さった。スタジアムがどよめく中、普段は冷静な28歳が拳を握り、雄叫びを上げた。
高嶺は試合後、「映像で見るまでそんなに遠いと思わなかった。心がけたのはミートすること。はじかれてCKを取るか、こぼれ球を詰められればと考えていた。あんなにうまく入るとは思わなかった」と振り返った。チームメイトの佐藤は「スーパーなシュート。ありがたかった」と賛辞を送り、チームに息を吹き返させた。
加入後初ゴールを堅守の町田から奪う
高嶺は今年、J2札幌から名古屋に加入。札幌時代にペトロビッチ監督から指導を受け、攻撃的スタイルを体現してきた。この日も中盤から果敢に持ち上がり、攻撃に厚みを加えた。加入後初ゴールを堅守の町田から奪ったことを喜びつつ、すぐに周りに落ち着くよう指示。主将の稲垣をけがで欠く中、副将としてチームを引き締め、終盤の猛攻を耐え抜いた。
連敗ストップ、次戦へつながるドロー
名古屋は前節まで大敗で2連敗。この日も最近の失点パターンであるカウンターを何度も浴びながら、いつもよりしつこく体を張って我慢した。攻撃も緩急をつけてボールを回し、多くの時間帯で押し込んだ。内容と結果で一歩進歩を示し、高嶺は「次につながる」と語る。町田にはJ1リーグ戦で4戦全敗中だったが、不名誉な連敗記録にも終止符を打った。
町田とは1週間後に再戦する。今リーグの最終戦でもあり、「来季への意思表示になる」と高嶺は率先してプレーで示す決意だ。



