第73回春季東北地区高校野球大会は10日、青森市のダイシンベースボールスタジアムと弘前市のはるか夢球場で2回戦4試合が行われた。県勢は第1代表の青森山田が花巻東(岩手第1代表)に10―4で大勝し、第2代表の八戸学院光星は聖光学院(福島第1代表)に2―9でコールド負けした。準決勝は12日、はるか夢球場で行われ、青森山田は仙台育英(宮城第1代表)と対戦する。
青森山田が競り合いを終盤に抜け出し、4強入りを果たした。2回に木村の犠飛で先制したものの、4回に先発・高橋が捕まり逆転を許した。互いに点を取り合い同点で迎えた8回、川久保の2点三塁打で勝ち越すと、大会1号となる沖野の左越え3ランが飛び出すなど、一挙6点を挙げて花巻東を突き放した。
兜森監督「経験を積めることが何より」
青森山田の兜森崇朗監督は「一試合でも経験を積めることが何より。目の前の勝利に集中したい」とコメント。試合後、選手たちは笑顔で健闘を称え合った。
川久保、殊勲打でチームを勝利に導く
同点の8回、二死一、二塁の好機で、青森山田の川久保昂直選手(3年)が打席に入った。「仲間がためてくれた走者をかえせるのは自分しかいない」。内角の直球を振り抜いた瞬間、手応えがあった。三塁に滑り込み、大きくガッツポーズを決めた。
今春、花巻東との練習試合では、投手陣のキレのいい変化球にタイミングが合わず、まったく打てなかった。この日、チームは低めの変化球に手を出さず、甘く入った直球と浮いた変化球を狙う作戦を徹底。その戦略が奏功し、川久保自身も含めて打線が爆発。後続の沖野悠雅選手(3年)の3点本塁打などで、この回一挙6得点を奪った。味方打線の爆発に、確かな成長を感じたという。
次戦は強豪・仙台育英との対戦。川久保選手は「やるべき準備を済ませた後は楽しむだけ」と語り、強敵に全力をぶつけることを楽しみにしている。(橋本翔太)



