落合晃、男子800mで日本新記録を樹立
2026年5月3日、静岡県袋井市のエコパスタジアムで行われた陸上静岡国際の男子800メートル競走において、駒大の落合晃選手が1分43秒90の日本新記録をマークしました。この記録はアジア歴代でも4位に相当する快挙です。従来の日本記録は、落合選手自身が滋賀学園高3年だった2024年7月に記録した1分44秒80でした。今回のレースでは、その記録を0.9秒も更新し、日本人初の1分43秒台を達成しました。
レースの鍵は「26秒」のラストスパート
落合選手は狙い通りのレース運びで、高校時代の自分を上回ることに成功しました。その鍵となったのが「26秒」という数字です。大学1年で初出場した昨年の世界選手権予選では、集団の後方につけましたが、最後の200メートルで置き去りにされて7着に終わりました。そのときのラスト200メートルは27秒台でした。この経験から、落合選手は「最後を26秒で行けないと結果は出ないと、この冬はずっと意識してきた」と振り返ります。
駒大での徹底したトレーニング
駒大では、長距離を中心に指導してきた大八木弘明総監督のもと、中距離選手としては異例の長さである1日20キロほどのランニングを積み重ねました。これにより、ラストスパートで余力を持たせるための体力を徹底的に強化しました。この日のレースでは、残り200メートル時点で既に独走状態に入り、さらにギアを上げて大きくひじを振るように変えた腕振りでゴールを駆け抜けました。
今後の目標は五輪決勝
日本人初の1分43秒台を達成した落合選手ですが、「ここで満足したら勝負にならない。42秒台やその先を狙って、五輪の決勝に出たい」と語り、世界を見据えたさらなる高みを目指しています。この記録は、彼のたゆまぬ努力と明確な目標設定が実を結んだ結果と言えるでしょう。



