ミラノ五輪で銅メダル獲得も2冠逃す 村瀬心椛が語る「スロープスタイルはアート」の信念
2026年ミラノ・コルティナオリンピックのスノーボード女子スロープスタイル決勝が18日に行われ、村瀬心椛選手(21)が銅メダルを獲得した。ビッグエアで金メダルを手にした村瀬選手にとって、今大会2個目のメダルとなったが、喜びと悔しさが入り混じる結果となった。
「自分らしさを表現できた」滑りへのこだわり
村瀬選手は4歳でスノーボードを始め、小学生の頃からスロープスタイルやスノーボードクロス、ハーフパイプの大会に出場してきた。その中で最も楽しさを感じたのがスロープスタイルだったという。「滑りで格好良さを表現できる」ことが魅力だと語る。
「スロープスタイルはアート」という思いは、競技スタイルだけでなくファッションにも反映されている。今年1月に開催された冬季競技の賞金大会「Xゲームズ」では、普段のウェアではなく黒の革ジャン姿で登場。五輪を控えて出場を控える選手も多い中、「好きな服装で出場できる大会はXゲームズだけ。自分を表現するために絶対に出ると決めている」と強い意志を示した。
北京五輪の悔しさを乗り越えて
2022年北京オリンピックでは、ビッグエアで銅メダルを獲得した一方、スロープスタイルでは予選2位通過ながら決勝で3回とも転倒し10位に終わった。メダル獲得以上に「一番好きなスロープスタイルで自分らしさを出せなかったこと」が悔しかったという。
今回のミラノ五輪決勝では、暫定2位で迎えた3回目に「絶対にまたてっぺんを取ってやる」と心に決めてスタート。高難度の「フロントサイドトリプルコーク1260」(縦3回転、横3回転半)を成功させ、ゴール後は力強いガッツポーズを繰り出した。
得点は85.80に伸ばしたものの、最終的に3位にとどまった。「今までで一番良いランができたのに……」という思いがよぎったが、表彰台では涙をこらえ、気丈に前を向いた。
新たな「作品」作りへの決意
二つのメダルを手にしても、村瀬選手の進化は止まらない。「滑りの表現や格好良さで、これからもスノーボード界に村瀬心椛の名を刻んでいきたい」と語る。
「今回が銅だったからこそ、次はもっと頑張れる」と前向きな姿勢を示し、新たな「作品」を生み出していく決意を明かした。アーティストとしての自覚を持ち続け、スノーボード界に独自の表現を刻み続ける村瀬選手の今後の活躍が期待される。



