ショートトラック日本、長野以来のメダル獲得が絶望的 吉永一貴が厳しい現実を直視
2026年2月18日、ミラノ・コルティナオリンピックのショートトラック競技で、日本勢のメダル獲得の見込みが急速に薄れている。男子500メートル準々決勝において、吉永一貴(トヨタ自動車)が前に出られず敗退した。同日時点で、日本選手が決勝に進出した種目は一つもなく、1998年長野オリンピック以来となる冬季五輪でのメダル獲得は極めて厳しい情勢となった。
エース宮田将吾も失格 日本勢の苦戦が続く
日本チームのエースとして期待されていた宮田将吾(日本通運)は、500メートルと1000メートルで予選敗退を喫した。最もメダルに近づいたのは得意種目の1500メートルで、準決勝では序盤に後方につけ、周囲のペースが落ちてくると巧みに前へ出た。2番手でフィニッシュし、決勝進出かと思われたが、映像判定の結果、他の選手を妨害したとして失格処分を受けた。宮田は「実力が足りないからうまく抜けず、接触したのかなと思う」と悔しさをにじませた。
強化策も実らず 世界トップとの差が浮き彫りに
日本は2018年平昌オリンピック後、世界トップレベルのスピードに対応するため、ナショナルチームでフィジカル強化を推し進めた。しかし、2022年北京オリンピックでもメダルに届かず、大会後はナショナルチームを解散し、選手は所属先で練習を重ねる方針に転換した。
この4年間は、指導者らが定期的に意見を交わし、練習方法を共有するなど、新たな取り組みが行われた。日本スケート連盟の伴野清貴・ショートトラック強化副部長は「各チームが快くドアを開いてくれた。共通認識を持てたのはよかった」と語り、連携の強化を評価した。
しかし、今大会でもスピードやパワー、駆け引きの面で強豪国に圧倒され、結果を出すには至っていない。競技最終日の20日に行われる女子1500メートルと男子5000メートルリレーも、世界トップとの実力差は大きく、メダル獲得の可能性は低いと見られている。
吉永一貴、率直な反省の言葉
18日のレース後、吉永一貴は記者団に対し、率直な感想を述べた。「率直に、今のラウンドを超えられないのが自分の位置」と語り、厳しい現実を受け入れる姿勢を示した。この発言は、日本ショートトラック界が直面する課題を象徴するものとして、関係者の間で重く受け止められている。
ミラノ・コルティナオリンピックのショートトラック競技は、日本にとって苦い経験となりそうだ。長野大会以来のメダル獲得の夢は遠のき、今後の強化策の見直しが急務となるだろう。



