ミラノ五輪女子団体追い抜き、日本が銅メダルを獲得 高木美帆が通算10個目で記録更新
2026年ミラノ・コルティナオリンピックは17日、スピードスケート女子団体追い抜きで日本チームが銅メダルを獲得した。高木美帆(TOKIOインカラミ)、野明花菜(立教大学)、佐藤綾乃(ANA)の3人で臨んだ3位決定戦で、日本は2分58秒50のタイムで米国を破り、この種目で3大会連続のメダル獲得を果たした。
高木美帆が通算10個目のメダルで記録を更新
高木美帆選手は今大会で、1000メートルと500メートルに続く3つ目のメダルを獲得。これにより、夏冬オリンピックを通じた日本女子選手の最多メダル記録を10個に更新した。表彰式後、佐藤綾乃選手は「メダルがあるとないでは違う」と語り、チーム全体に笑顔が広がった。
準決勝敗退から2時間弱で布陣変更
準決勝では高木、佐藤、堀川桃香(富士急)の布陣でオランダに敗れた日本チーム。しかし、3位決定戦に向けて「すぐに切り替えた」と高木選手が語るように、堀川選手に代えて野明花菜選手を初起用する果断な布陣変更を実施した。
ウイリアムソン師円コーチは「4人目が加わり、二つの隊列が組めるのはうれしい誤算だった」と語り、今回のオリンピック形式(準決勝から2時間弱で次のレース)における戦略的な柔軟性の重要性を強調した。
チームワークと戦術が勝利の鍵に
五輪初レースとなった野明選手は序盤に「頭が真っ白」でつまずいたが、最後尾の佐藤選手が腰を押して支え、先頭の高木選手にも声をかけて隊列を整えた。その後は足並みがそろった「ワンライン」となって加速し、終盤に野明選手が体勢を崩した際もすぐに立て直して米国を振り切った。
日本チームの特徴的な「プッシュ戦術」では、高木選手に隠れるように張り付いた野明選手と佐藤選手が推進力となり、準決勝では後半に強い堀川選手が最後尾で隊列を押し上げるなど、状況に応じた隊列の使い分けが効果を発揮した。
男子団体追い抜きは8位に終わる
一方、男子団体追い抜きでは、佐々木翔夢(明治大学)、山田和哉(ウェルネット)、蟻戸一永(同)で出場した日本チームが8位に終わった。この種目ではイタリアが金メダルを獲得し、カナダが女子団体追い抜きで2連覇を達成している。
高木美帆選手は仲間の成長について「後ろのレベルが上がり、支えてくれるのが心強かった。なので、思い切りいけた」と誇らしげに語り、チーム全体の総合力が3大会連続メダルをもたらしたことを強調した。



