小林陵侑、不完全燃焼の五輪終える 「飛べる型」取り戻せるか
小林陵侑、不完全燃焼の五輪終える 「飛べる型」取り戻せるか

小林陵侑、五輪で「飛べる型」取り戻せず不完全燃焼の結果に

2026年2月17日、ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのスキージャンプ男子スーパー団体で、日本のエース・小林陵侑は苦しい戦いを強いられた。新種目であるスーパー団体において、日本チームは6位に終わり、小林は自身のパフォーマンスに満足できないまま3回目の五輪を終えることとなった。

安定しない助走姿勢が足かせに

小林陵侑は五輪開幕直前のワールドカップで今季初めてトップ10から外れるなど、調子の上がらないシーズンを送っていた。その原因は安定しない助走姿勢にあった。突貫工事で「飛べる型」を取り戻そうと努力したものの、大会を通じて安定したジャンプを繰り出すことはできなかった。

スーパー団体では、二階堂蓮が先に飛んで勢いをつけ、小林がリードを守り切る作戦が立てられた。しかし、小林の1回目のジャンプでは踏み切るタイミングが遅れ、力を台に伝えきれず129メートルに終わり、流れを引き寄せることができなかった。

競技打ち切りで逆転の機会失う

2回目まで飛距離を伸ばせなかった日本チームは、最終3回目に逆転を期待した。二階堂蓮がようやく大ジャンプを繰り出したものの、2番手の途中で風雪が強まり、競技は打ち切られた。小林ら3人を残しての中断となり、日本は出遅れた2回目までの成績で順位が決定し、6位に沈んだ。

二階堂はこの日について「陵侑さんが本調子ではないので」と語り、小林を援護するつもりだったが、思うような結果には結びつかなかった。

個人戦でもメダルならず

小林陵侑は北京大会の個人戦で金銀二つのメダルを獲得しているが、今大会ではメダルを逃した。日本初の銅メダルを手にした混合団体でも、エースとしての力を存分に発揮したとは言い難いパフォーマンスだった。

今大会を振り返り、小林は「今季はそんな勢いもなかった」と語った。一度狂ってしまった「型」を修正するのは容易ではなく、4年に1度の大舞台での不完全燃焼は痛手となった。

残るシーズンでの復活に期待

スキージャンプの中断は長野五輪でも発生しており、テストジャンパーが導いた金メダルという歴史がある。しかし、今回はそのような逆転劇は起こらなかった。

小林陵侑にとって、残りのシーズンでの復活が大きな課題となる。再び「飛べる型」を取り戻せるかどうかが、今後の競技生活を左右するカギとなるだろう。日本のスキージャンプ界を牽引するエースの再起に、多くのファンが注目している。