ミラノ・コルティナ五輪カーリング女子、日本が中国に勝利も2勝7敗で敗退
ミラノ・コルティナ冬季オリンピックのカーリング女子は2026年2月19日、1次リーグで既に敗退が決まっていた日本が、昨年の世界選手権で3位に入った中国を9-6で破り、最終戦を白星で飾った。日本はこの勝利により、大会成績を2勝7敗とし、日程を終了した。デジタル編集部が伝えた。
最終戦で見せた復調の兆しとチームプレーの力
女子1次リーグ最終戦で中国に勝利し、健闘をたたえあう日本の吉村紗也香選手(中央)らが、試合後に笑顔を見せた。今大会では、刻々と変わる氷の状況に対応できず、もどかしい試合が続いた日本だが、最終戦ではスキップを務める吉村紗也香に復調の兆しが見え、序盤からドローやテイクで好ショットを連発し、日本の流れを作り出した。
第5エンドでは、わずかなショットの乱れから3失点を喫し、同点とされたが、競り合いから抜け出した終盤に日本が連続スチールを決めた。特に第10エンドでは、日本が重圧をかけ続け、中国の連続ミスショットを誘発し、勝利を確実なものとした。
「逆算のスポーツ」カーリングの戦略と精神的な負担
日本の五輪戦いが終了した後、中継テレビのインタビューで吉村紗也香は「スキップとして勝つことができず、申し訳ない」と涙を流し、責任を背負い込む姿を見せた。カーリングは「逆算のスポーツ」と言われ、チームの司令塔であるスキップには、正確なショットと集中力が要求される。
精神的に負担のかかるラストショットを投げるフォース(スキップ)には、なるべく簡単なショットを投げさせてあげたいという考えから、試合展開を逆算で考える必要がある。氷の状態は見た目では分からず、実際に石を投げて初めて把握できるもので、試合の進行や会場内の温度によって表面の状態は刻々と変化していく。
スイープ力とチームワークの重要性
「投げが8割、スイープが2割」という言葉があるように、投げられた石を後で調整できるのが約2割程度とされ、スイーパーが強いチームは調整力が高まり、投げ手も気持ちに余裕が生まれる。中国戦では、日本のスイープ力が随所で発揮され、石のラインを1投ごとに把握して作戦を組み立て、4人でつなぐチームプレーが勝利に貢献した。
日本は第3戦で強豪スイスを破りながら、その波に乗りきることができなかった。どこに綻びがあったのか、この経験を今後の競技に生かすことが課題となる。カーリングは個人の技術だけでなく、緻密な戦略とチーム全体の連携が求められるスポーツであり、日本の戦いがそれを如実に示した。



