高木美帆、本命1500メートルで6位に沈む コーチのハグに涙こぼす
日本時間2月21日未明、ミラノ・コルティナオリンピックのスピードスケート女子1500メートルが行われ、高木美帆(TOKIOインカラミ)が予想外の6位に終わった。レース後、ヨハン・デビットコーチに抱きしめられると、両目から涙が零れ落ちた。多くの栄冠を手にしてきた高木だが、世界記録を持つこの種目での金メダル獲得はならず、複雑な心境をにじませた。
序盤から攻めるも失速 ラスト周で課題露呈
高木は最終組で登場し、序盤から積極的に攻めた。300メートル、700メートル、1100メートルの通過タイムはいずれも全体2位と好調を維持。しかし、頂点を目指してペースアップを図ったところ、逆に失速してしまった。タイムは1分54秒865で、前回の北京大会を下回る結果に。特に最後の1周は32秒かかり、課題としていたラストのスケーティングの維持ができなかったことを示した。
レース直後、デビットコーチにハグされると、高木は感情を抑えきれずに涙を流した。その後、応援してくれた観客には笑顔で手を振り、プロとしての姿勢を見せた。中継局のインタビューでは、心境について「自分の言葉で表現するのは難しいかなと思っています」と繰り返し、レース内容については「ずっと取り組んできた序盤から攻めるレースをしたが、課題としていたラストのスケーティングの維持ができなかった」と振り返った。
4度目の五輪でも活躍 メダル3個獲得に感慨
高木はこの大会でメダルを3個獲得するなど、4度目のオリンピックでもエースとして獅子奮迅の活躍を見せた。これについて、「北京の時もそうだったが、いろんな感情を味わった大会だった」と総括。15歳で2010年バンクーバー大会に出場し、最も思い入れが強い1500メートルでの金メダル獲得は叶わなかったものの、長年のキャリアを支えてきた情熱と努力を改めて感じさせる一幕となった。
冬季オリンピック2026は、日本選手団のメダルラッシュが続く中、高木の涙は勝負の厳しさとアスリートの人間味を伝える貴重な瞬間として記憶に刻まれるだろう。



