都立公園で相次ぐ倒木事故、85件の発生を都議会で報告
東京都立公園において、2025年度中に倒木事故が85件発生していたことが、17日に開催された都議会環境・建設委員会で明らかになった。この報告は、立憲ミライネット・無所属の会に所属する風間穣委員への答弁として行われた。
負傷事故と物損被害の詳細
報告によると、85件の倒木事故のうち、3件では来園者が負傷する事態に至った。さらに、車両などに被害が及ぶ物損事故も34件確認されている。これらの数字は、都立公園全体における樹木管理の課題を浮き彫りにしている。
特に注目されるのは、今月7日と8日に都立砧公園(世田谷区)で相次いで発生した倒木事故だ。7日には園内に生育していた高さ約16メートルのサクラが倒壊し、来園者の女性が負傷した。翌8日には駐車場横にあった高さ約25メートルのヒマラヤスギが倒れ、駐車中の車両2台に凹みなどの損傷を与えた。
都の現行対策と強化策
東京都は現在、全ての都立公園において年1回の樹木点検を実施しており、点検結果に応じて樹木医の診断を受ける体制を整えている。さらに、樹木の状況を含めた園内巡視を毎日行うことで、安全確保に努めていると説明した。
しかし、水谷正史・公園建設担当部長は「2025年度は倒木事故が多数発生したことを受け、より積極的な対策が必要と判断した」と述べ、新たな対応策を明らかにした。具体的には、従来の樹木点検スケジュールを前倒しして実施するとともに、追加点検も行う方針を示した。これにより、不健全な樹木の早期発見と適切な処置を図り、事故防止に全力を挙げると強調した。
都立公園は都民の憩いの場として重要な役割を果たしているが、樹木の老齢化や気象条件の変化などにより、倒木リスクが高まっている可能性が指摘されている。今回の報告を契機に、より徹底した安全管理体制の構築が急務となっている。



