被災42市町村の9割で人口減少続く 震災15年経ても流出止まらず
被災42市町村の9割で人口減少続く 震災15年経ても流出止まらず

被災42市町村の9割で人口減少続く 震災15年経ても流出止まらず

東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故によって甚大な被害を受けた岩手県、宮城県、福島県の42市町村について、住民基本台帳を基に2025年の人口を調査した結果、9割に相当する38市町村で、震災翌年からさらに人口が減少していることが3月2日、明らかになった。約半数の20市町村では20%以上の減少が確認され、震災から15年が経過した現在も人口流出に歯止めがかからない実態が浮き彫りとなった。

震災翌年比で平均19%減少 最も減少率が高いのは宮城県女川町

共同通信社が42市町村について、震災翌年の2012年と2025年の住民基本台帳人口データを分析したところ、38市町村で人口が減少し、平均減少率は19%に達した。最も減少率が高かったのは宮城県女川町で34%減、次いで福島県飯舘村が30%減、岩手県岩泉町が29%減となっている。これらの数字は、住民の死亡や行方不明、避難生活の長期化に伴う人口流出が依然として続いていることを示している。

東日本大震災による死者・行方不明者は関連死を含めて2万人以上に上り、自治体をまたいだ大規模な避難の影響もあって、被災地の人口は一気に減少した。各自治体は出生数の増加や避難者の帰還を見込んで、大規模な復興まちづくりを推進してきたが、人口減少が続くことで行政機能の低下や地域経済の縮小が懸念される状況が続いている。

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復興まちづくり進むも人口流出に歯止めかからず

被災地では、新たな住宅地の整備や産業基盤の再構築など、復興に向けたまちづくりが進められている。しかし、今回の調査結果は、そうした取り組みにもかかわらず、人口流出が止まっていない現実を如実に物語っている。特に福島県では原発事故の影響が長引き、避難指示区域の解除後も帰還が進まない地域が少なくない。

人口減少が続く背景には、高齢化の加速や雇用機会の不足、地域コミュニティの弱体化など、複合的な要因が絡んでいる。行政関係者からは「若い世代の定着が課題」との声も上がっており、持続可能な地域社会を築くための新たな対策が急務となっている。

今回の調査は、被災地の現状を数字で示す貴重なデータとして、今後の復興政策や地域活性化策の検討に役立つことが期待される。震災から15年という節目を迎え、被災地の再生に向けたさらなる取り組みが求められている。

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