産業技術総合研究所(産総研)の研究チームは、瀬戸内海中央部に位置する燧灘(ひうちなだ)において、新たに2本の海底活断層を確認したと発表した。これらの断層は、マグニチュード(M)7.0以上の地震を発生させる可能性があるとされ、それぞれ20キロメートル以上の長さを持つことが明らかになった。
調査の背景と空白域
研究チームによると、燧灘は岡山県、広島県、香川県、愛媛県に囲まれた海域であり、2000年代前半から活断層が存在する可能性が指摘されていた。しかし、海域全体を網羅する調査はこれまで行われておらず、いわゆる「空白域」となっていた。
反射法音波探査の実施
研究チームは2025年11月から12月にかけて、燧灘全域で反射法音波探査を実施した。この手法は、海底に向けて音波を発射し、その跳ね返りを解析することで海底地形や地質構造を詳細に調べるものである。調査の結果、燧灘の西部と東部にそれぞれ活断層が存在することが判明した。
断層の詳細
西部の活断層は北東から南西方向に延びており、その長さは35キロメートル以上に及ぶ。一方、東部の活断層も同様の方向性を持ち、25キロメートル以上の長さであることが確認された。これらの断層は、地震を引き起こす可能性がある活断層として評価されている。
今回の発見は、瀬戸内海地域の地震リスク評価に重要な知見をもたらすものと期待される。産総研は今後、さらに詳細な調査を進め、断層の活動性や地震発生の可能性についての評価を深める方針である。



