熊本地震から10年、益城町が被災者40人の復興の記録集を公表
2016年4月に発生した熊本地震で、震度7を2回観測した熊本県益城町は、4月10日、被災した町民40人から、10年間の復興への思いを聞き取ったインタビュー集を公表しました。この記録集には、「この10年は決して無駄な時間ではありませんでした」や「地震を忘れ去りたい気持ちもある」など、それぞれの率直な思いがつづられています。町のホームページで閲覧できるほか、書店でも販売が開始されています。
多様な年齢層からの貴重な証言
インタビューに応じたのは、19歳から101歳までの幅広い年齢層の町民40人です。例えば、40代の印章彫刻技能士の女性は、地震から数年後に「心が砕け散った」と振り返りながらも、能登地震の被災者への思いを語りました。「能登地震でもきっと10年後に心のダメージが来る。その時はケアの活動をしたい」と、自身の経験を未来の支援に活かす決意を示しています。
町の担当者が語る記録集の意義
町の担当者は、この記録集の公表について、「地震から10年の今の思いを記録しておくのが狙い」と説明しました。震災からの復興過程で、人々がどのように心の傷と向き合い、前進してきたかを後世に伝える重要な資料として位置づけています。この取り組みは、単なる記録ではなく、コミュニティの絆を深め、将来の災害への備えにもつながるものと期待されています。
記録集には、若者から高齢者まで、様々な背景を持つ町民の声が収録されており、復興の日々が決して無駄ではなかったという共通のメッセージが込められています。町は、この記録を広く共有することで、被災地の現状と希望を社会に発信し、継続的な支援を呼びかけていく方針です。



