熊本地震から10年、西原村で「1000人同窓会」が開催へ
2016年に発生した熊本地震で震度7を観測した熊本県西原村において、4月11日午後6時から、被災後に活動したボランティアと村民が一堂に会する「熊本地震10年 1000人同窓会」が開催されることになりました。このイベントは、当時の支援に対する感謝の気持ちを伝えるとともに、復興を遂げた村の姿を直接見てもらうことを目的として、村民らで構成される実行委員会が企画したものです。
震災の記憶と復興の歩み
西原村は、2016年4月14日夜の「前震」で震度6弱、同月16日未明の「本震」で震度7を観測し、甚大な被害を受けました。村の発表によれば、災害関連死を含めて9名の尊い命が失われ、住宅被害としては512棟が全壊、201棟が大規模半壊、664棟が半壊するという深刻な状況に陥りました。
震災直後から多くのボランティアが村を訪れ、同年11月までの間にがれきの撤去や片付けなどの活動に延べ約1万5000人が参加しました。このような支援の輪が、村の復興に向けた大きな力となったのです。
実行委員長の中村圭さんの思い
同窓会の実行委員長を務める中村圭さん(39歳)は、西原村の出身で、現在は熊本県津奈木町に在住しています。中村さんは東北大学在学中に東日本大震災の被災地で避難所支援などのボランティア活動に携わった経験を持ち、熊本地震発生時には熊本市に住んでいたため大きな被害は免れました。その経験を活かし、西原村のボランティアセンターの運営を手伝ったり、ボランティアが必要な村民への橋渡し役を務めるなど、精力的に被災者支援に取り組みました。
中村さんは「地震後の西原村を共に経験し、同じ10年という歳月を過ごした『同窓生』として、気軽に足を運んでほしい」と参加を呼びかけています。さらに、2024年1月に発生した能登半島地震の被災地支援に赴いた際、熊本地震当時の記憶が鮮明によみがえり、「当時の支援に感謝を伝えたい」という思いを強くしたと語っています。
着実に進む復興の現状
西原村では、宅地の復旧が順調に進み、被災した道路や水道などのインフラ整備も完了しています。また、半導体の受託製造で世界最大手を誇る台湾積体電路製造(TSMC)が通勤圏内の同県菊陽町に進出したことなどが追い風となり、地震の影響で流出していた人口も被災前の水準に回復しました。このような復興の成果を、同窓会では映像や写真を通じて振り返る予定です。
村民とボランティアが再会し、互いの歩みを分かち合うこの「1000人同窓会」は、震災から10年という節目を迎えた西原村の新たな絆を象徴するイベントとなるでしょう。



