無資格のミャンマー人労働者にフォークリフト運転させ死亡事故、雇い主が書類送検
香川県高松市香南町の畜産事業所で発生した重大な労働災害について、高松労働基準監督署は、雇い主の畜産業者を労働安全衛生法違反容疑で書類送検したことを発表しました。この事故は、昨年8月に無資格のミャンマー人男性労働者がフォークリフトを運転中に転倒し、下敷きになって死亡したものです。
事故の詳細と容疑内容
発表によると、昨年8月9日、畜産業者の男(78歳)は、事業所敷地内の側溝清掃作業のため、最大荷重1・5トンのフォークリフトを、当時27歳のミャンマー人男性に運転させた疑いがあります。男性はフォークリフトの運転資格を持たない無資格状態でした。作業中、フォークリフトが転倒し、男性は下敷きとなって死亡しました。
高松労働基準監督署は、この行為が労働安全衛生法の就業制限規定に違反するとして、雇い主の男を書類送検しました。同法では、特定の危険な業務には資格や訓練が必要と定められており、無資格者への作業指示は重大な違反とみなされます。
背景と社会的影響
この事故は、外国人労働者の安全対策や雇用環境の課題を浮き彫りにしています。日本では、労働力不足を背景に外国人労働者の受け入れが進んでいますが、適切な訓練や資格の確認が不十分なケースも指摘されており、今回の事件はその一例と言えます。
また、畜産業界を含む一次産業では、高齢化や人手不足が深刻化しており、安全対策の徹底が急務となっています。労働基準監督署は、再発防止に向けて事業所への指導を強化する方針を示しています。
この事件は、労働安全の重要性を改めて社会に問いかけるものとなり、今後の法規制や業界の自主的な取り組みに影響を与える可能性があります。



