千葉県の高校生が起業アイデアで全国準グランプリ 大学と高校生をつなぐマッチングサービスを考案
千葉県市川市の市川高校3年、那須航(こう)さん(18)が、日本政策金融公庫が主催する「第13回創造力、無限大∞ 高校生ビジネスプラン・グランプリ」において、見事準グランプリを受賞しました。この快挙は、高校生と大学研究室をつなぐ革新的なマッチングサービス「Re:Search」の提案によるものです。
研究意欲ある高校生と大学をつなぐプラン「Re:Search」
那須さんが考案した「Re:Search」は、研究に取り組みたい高校生と大学研究室を効果的につなぐオンラインプラットフォームです。具体的には、高校生が自身の興味のある研究テーマや分野を登録し、大学側が受け入れ可能な研究室の情報を提示する仕組みとなっています。利用料は大学側が負担し、高校生は原則無料でサービスを利用できる点が大きな特徴です。
那須さんは、中学2年から高校2年までをアメリカで過ごした経験を持ちます。現地の高校で大学レベルの物理学プログラムを受講したことをきっかけに、科学や研究への強い関心を抱きました。帰国後、日本では「高校生が本格的に研究に打ち込める環境が限られている」と感じ、この課題を解決するビジネスプランの構想に至りました。
全国展開を視野に 既に100近い大学と連絡
「国内では、高校生が研究できる機会は一部の大学に限定されているのが現状です。しかし、地方にも高校生を受け入れたいと考えている大学は多く存在します。このサービスが、全国的な広がりを持つきっかけになればと願っています」と那須さんは語ります。彼は既に起業の準備を進めており、全国の約100の大学と連絡を取り、協力体制の構築に努めているとのことです。
2026年3月26日には、千葉県庁で熊谷俊人知事に対してこのプランのプレゼンテーションを行いました。熊谷知事は「意欲のある生徒が早い段階から大学の研究者とつながることができるのは非常に重要です。県内にも多くの大学があり、千葉県をフィールドとして挑戦を続けてほしい」と激励の言葉を送りました。
全国639校から5640件の応募 厳しい競争を勝ち抜く
今回のビジネスプラン・グランプリには、全国から639校が参加し、総数5640件のプランが寄せられました。その中から那須さんの提案が準グランプリに選出されたことは、その独創性と実現可能性が高く評価された証と言えるでしょう。彼は4月からの大学進学後、このプランの法人化を目指して活動を本格化させる予定です。
この取り組みは、教育と起業の新たな可能性を示す事例として、今後も注目を集めそうです。高校生の研究意欲を後押しし、大学との連携を促進する「Re:Search」が、日本の教育界にどのような変化をもたらすか、期待が高まっています。



