横浜刑務所で「動機付け面接」を導入 受刑者の表情が明るく変化
2025年6月に施行された改正刑法により、更生を重視した拘禁刑が導入されました。これを受けて、横浜刑務所(横浜市港南区)では、受刑者の処遇の一環として「動機付け面接」を実施しています。この取り組みは、受刑者が自主的に作業に取り組む意欲を育むことを目的としています。
半年前の目標を振り返り、新たな目標を設定
3月上旬、刑務所内の印刷工場では、30代の受刑者が現場担当職員と一対一で向き合っていました。彼らは半年前に立てた目標を振り返り、自己採点を行います。その後、次の半年間の目標を職員と話し合いながら考え、受刑者自身が鉛筆で紙に記していきます。職員が受刑者の日ごろの頑張りを褒める場面もあり、終始和やかな雰囲気で面接が進められました。
受刑者が立てる目標は「他の受刑者を尊重した声かけをする」「お客さまが喜ぶ顔を考える」など、一人ひとり異なります。ある職員は「以前は『やりなさい』と命令されて、言われるがままに刑務作業に取り組んでいた受刑者が、自分で考えて行動するようになった結果、表情が明るくなった」と好意的に受け止めています。
人間関係のいざこざが減少 コミュニケーションが活発に
刑務作業以外の運動などの時間にも、以前よりも受刑者同士のコミュニケーションが活発になっているといいます。これにより「人間関係のいざこざが減っている」と見られています。受刑者は刑務作業を通して、自分の内面や他者との関係を見つめ直し、更生に向けた手応えを得始めているのかもしれません。
この「動機付け面接」は、受刑者が自ら目標を設定し、達成に向けて努力するプロセスを重視しています。これにより、受刑者の主体性が高まり、更生への意欲が向上していることが期待されています。横浜刑務所の取り組みは、新しい刑法の理念を具体化する試みとして、注目を集めています。



