文部科学省は29日、中教審の作業部会で次期学習指導要領の英語に関する議論のまとめ案を示した。現行の学習指導要領では、学習する単語数が大幅に増加し、難易度も高くなっている現状を改善するため、重要な単語を絞り込んでリスト化することを柱とする。これにより、児童生徒の負担を減らし、使用頻度の高い単語を確実に習得できるようにする方針だ。
現行指導要領の問題点
現行の学習指導要領では、小学校で600~700語、中学校で1600~1800語、高校で1800~2500語程度の単語数を目安としているが、具体的な単語の例や基準は明示されていない。以前の指導要領と比較すると、小学校では英語を使う授業の学年が広がり、中・高では単語数が増加した。その結果、教科書ごとに登場する単語にばらつきが生じ、環境問題や世界情勢などを扱う中で内容も高度化している。
改善策の詳細
まとめ案では、重要な英単語をリスト化することで、学習の効率化と負担軽減を図る。具体的には、実際の使用頻度や学習段階に基づいて単語を選定し、児童生徒が確実に習得すべき単語を明確にする。これにより、教科書間のばらつきを減らし、学習の質を向上させることが期待される。
文部科学省は、この方針を次期学習指導要領に反映させる予定で、今後さらに詳細な検討を進める。教育現場からは、単語リストの策定により、授業の計画が立てやすくなるという声が上がっている。一方で、単語数が限定されることで、多様な表現を学ぶ機会が減少するのではないかとの懸念も指摘されている。



