三重県の公立中高生77人がセクハラ被害を訴え、教員からの事例が多数を占める
三重県教育委員会が県内の公立中学校・高等学校の生徒を対象に実施したわいせつ行為やセクハラに関するアンケート調査で、77人の生徒が延べ85件の被害を訴えていたことが明らかになった。この結果は2026年3月13日に開催された県議会常任委員会で報告されたもので、前年度調査と比較すると被害を訴えた生徒数は9人増加、被害件数も9件増加している。
被害の内訳と具体的な内容
被害を訴えた生徒の内訳を見ると、中学校では58人(前年比16人増)、高等学校では15人(同9人減)、特別支援学校では4人(同2人増)となっている。被害の申告内容を分類すると、自分自身が被害に遭ったと訴えたケースが27件(前年比2件減)、他の生徒の被害を見聞きしたと報告したケースが38件(同9件増)であった。残りの19件については、被害者や加害者の特定が困難で内容の確認ができなかったという。
特に注目すべきは、通学している学校の教員からの被害が49件と全体の半数以上を占めている点だ。被害の内容は多岐にわたり、具体的には以下のような事例が報告されている。
- 「性的な行為を受けた」と訴えたケースが1件。具体的には、ロッカーに座っていたことを指導された際に、服を持って体を動かされ、服がずれて下着が少し見えたという訴え。
- 「体を触られた」という被害が24件。
- 「性的なからかいや冗談を言われた」という被害が19件。具体的には、部活動で褒められた際に頭をなでられた、授業中に「そんな太ももして」と言われたなどの事例が含まれる。
- その他、「顔を必要以上に近づけて指導された」といった訴えもあった。
県教育委員会の対応と今後の調査方針
生徒から訴えがあった教職員に対しては、校長らが聴取を実施し、誤解を招く言動をしないよう指導を行ったという。今回の調査は2025年9月から10月にかけて実施され、県立中学校・高等学校・特別支援学校および市町立中学校の全生徒、合計約7万8千人を対象に行われた。
三重県教育委員会は、2026年度の調査から新たに小学5年生と6年生も対象に含める予定を明らかにしている。これにより、より低年齢層における実態把握が進むことが期待される。
この問題は教育現場における信頼関係の構築と、生徒の安全確保が重要な課題であることを浮き彫りにしている。県教育委員会は継続的な調査と適切な対応を通じて、学校環境の改善に取り組む方針を示している。



