岡山大学が留学生授業料を2.5倍に値上げへ 国立大学で最高額に
岡山大学(岡山市)は3月27日、2027年度から日本人学部生の授業料を1.2倍、留学生を2.5倍に引き上げる方針案を正式に発表しました。学内外の関係者との協議を経て、今年6月までの正式決定を目指しています。この値上げが実施されれば、留学生の授業料は国立大学において国内最高額となります。
那須保友学長「研究や支援の質で選ばれる大学に」
那須保友学長は記者会見で、「留学生が減少する可能性についての議論もありましたが、我々は研究や支援の質を高めることで選ばれる大学を目指したい」と述べました。現在の年間授業料は、日本人学生と留学生の両方が国立大学の標準額である53万5800円ですが、値上げ後は留学生が約133万円に上昇します。
文部科学省によると、これまで国立大学で最高額だったのは、昨年12月に値上げを発表した東北大学の90万円でした。岡山大学の新方針はこれを大幅に上回る水準となります。
文部科学省令に基づく上限を適用
文部科学省令では、大学が日本人学生の授業料を引き上げられる上限を標準額の1.2倍と定めており、今回の改定案はこの規定に沿ったものです。また、大学院生についても、2031年度からの入学者を対象に授業料を1.2倍に引き上げる方針が示されています。
国立大学の授業料値上げは全国的に広がっており、埼玉大学や山口大学も同様に1.2倍への値上げを表明しています。この動きは、高等教育機関の財政基盤強化と国際競争力向上を背景としたものと見られます。
留学生支援の質的向上を目指す
岡山大学は、値上げによって得られる追加収入を、研究環境の整備や留学生への手厚い支援に充てる計画です。具体的には、最先端の研究設備の導入や、語学サポートプログラムの拡充、生活面でのきめ細かいケアなどを想定しています。
那須学長は、「単なる授業料の引き上げではなく、教育と研究の質を高めるための投資である」と強調し、国際社会で活躍できる人材育成に力を入れる姿勢を示しました。今後は、学内外からの意見を踏まえ、最終的な決定に向けた調整が進められます。



