岡山大、留学生授業料を大幅値上げへ 国立最高額の133万円に
岡山大学(岡山市)が2027年度から、留学生の年間授業料を現在の2.5倍に引き上げる方向で検討していることが、複数の大学関係者への取材で明らかになりました。これにより、留学生の授業料は約133万円となり、国立大学の中で国内最高額となります。一方、国内の学生については、授業料を1.2倍の約64万円に引き上げる計画です。
現在の授業料と値上げの背景
現在、岡山大の授業料は国内学生と留学生のいずれも53万5800円で、文部科学省が定める標準額と同額です。しかし、文部科学省の省令により、国内学生については標準額の1.2倍を上限に引き上げることが可能です。留学生については、2024年度から大学の裁量で上限なく値上げできるようになりました。この規制緩和が、今回の値上げ検討の背景にあります。
他の国立大学の動向と比較
国内学生の授業料値上げは、2019年度以降、物価上昇などを理由に東京大学や千葉大学、東京科学大学など6大学が実施しており、うち5大学が全学部で標準額の1.2倍としています。留学生に関しては、東北大学が2027年度から、受け入れ環境改善の受益者負担を理由に、標準額から90万円に値上げすることを決定しています。岡山大が2.5倍に引き上げれば、約133万円となり、東北大を上回る最高額となります。
今後のスケジュールと影響
岡山大は近く、素案を公表し、学生や関係者との意見交換を経て正式決定する予定です。この値上げは、留学生の経済的負担を大幅に増加させる可能性があり、今後の留学生受け入れに影響を与えることが懸念されます。また、国内学生への影響も軽視できず、教育費の上昇が家計に与える圧力が課題となりそうです。
文部科学省の政策変更により、国立大学の授業料設定が柔軟化する中、岡山大の動きは他の大学にも波及する可能性があります。教育政策の転換点として、注目が集まっています。



