元警部補に懲役1年6月求刑 風俗スカウトグループへの捜査情報漏えい事件
2026年3月19日、東京地裁において、警視庁暴力団対策課の元警部補である神保大輔被告(43歳)の公判が開かれました。被告は、国内最大級の風俗スカウトグループ「ナチュラル」に対して捜査情報を漏えいしたとして、地方公務員法(守秘義務)違反の罪に問われています。
検察側が「スパイのような行動」と指摘
検察側は、被告の行為について「スパイのような行動を取り、社会への悪影響は甚大である」と厳しく非難しました。その上で、懲役1年6月の実刑を求刑しました。これに対し、弁護側は寛大な判決を求め、裁判は結審に至りました。判決の言い渡しは、3月25日に予定されています。
被告が「他の捜査員も情報漏えい」と供述
公判では、検察側の質問に対して、被告が注目すべき供述を行いました。被告は「他の捜査員も情報を漏えいしていた」と述べ、組織内での情報漏えいが孤立した事件ではない可能性を示唆しました。さらに、「捜査で漏えいに絡んだ職員の名前も出されたが、やっていないことも含めて私が背負っていくと話した」と説明し、自身が責任を一身に引き受ける意向を表明しました。
ナチュラル側との関係経緯は明かさず
一方で、被告は風俗スカウトグループ「ナチュラル」側とどのような関係を持ったのか、その具体的な経緯については明らかにしませんでした。理由として、家族への報復を懸念していることを挙げ、詳細な説明を避けました。この点は、今後の捜査や裁判の焦点となる可能性があります。
社会への影響と今後の展開
この事件は、警察組織内部の情報管理の脆弱性を浮き彫りにし、社会全体に大きな衝撃を与えています。検察側が強調したように、公務員による守秘義務違反は、市民の信頼を損ない、捜査活動そのものを危うくする重大な問題です。判決が下される3月25日には、司法の厳しい判断が注目されることでしょう。また、被告の供述から、組織的な情報漏えいの実態解明が今後の課題として残されています。



