武雄アジア大、定員140人に入学予定39人 市長「残念」と責任表明
2026年4月に開学を予定している私立大学、武雄アジア大(佐賀県武雄市武雄町)において、入学予定者数が定員140人に対してわずか39人にとどまることが明らかとなりました。これは定員の約3割を下回る数字であり、関係者に衝撃を与えています。
学生募集の取り組み不足を学長予定者が反省
学長に就任予定の小長谷有紀・国立民族学博物館名誉教授は、市議会全員協議会でこの状況を説明しました。小長谷氏は「学生募集の取り組みが、まだまだ足りなかったと大いに反省している」と述べ、率直な認識を示しました。その要因として、設置認可が昨年8月となったことで「集めにくいスケジュールになった」ことを挙げています。
入学予定者の内訳は以下の通りです。
- 佐賀県内から:22人
- 長崎県から:3人
- 福岡県から:5人
- 留学生:7人
県内からの学生が最も多いものの、全体として募集が大幅に不足している状況が浮き彫りになりました。
市長が「期待外れで残念」と責任を認める
同協議会には小松政武雄市長も出席し、厳しい見解を表明しました。市長は「誘致を進めてきた市として、期待していた結果ではなく、残念だ」と述べ、失望感をにじませました。さらに、「私自身が先頭に立って誘致を進めてきたことから、この結果に対しては私自身にも責任がある」と語り、自らの責任を認める発言を行いました。
武雄アジア大の開学にあたっては、市が13億円の補助金支出を決定しており、行政としても大きな期待を寄せていたことが伺えます。県内三つ目の大学として、旭学園(佐賀女子短大などを運営)が設置主体となり、東アジア地域共創学部東アジア地域共創学科のみで開学を予定しています。
今後の課題と展望
この事態は、地方における新設大学が直面する学生募集の難しさを如実に示しています。開学まで残りわずかな時間の中で、大学関係者や市は対応を迫られることになります。小長谷氏の反省表明や市長の責任認識は、今後の改善に向けた第一歩と捉えられるでしょう。
武雄アジア大は、地域活性化や教育機会の拡大を目指して設立された経緯があります。今回の入学予定者数の少なさが、開学後の運営や教育品質にどのような影響を与えるかが注目されます。関係者は、学生確保に向けたさらなる努力と戦略の見直しが急務であると認識しているようです。



