外国人運転者による死亡・重傷事故が増加傾向 2025年は587件で過去2番目の多さ
外国人が運転する車による死亡・重傷事故が近年増加傾向にあることが明らかになった。2025年には587件の事故が発生し、統計が残る2006年以降で2番目に多い数字を記録した。特に注目すべきは、これらの事故の約4分の1が、海外の運転免許証を日本の免許証に切り替える「外免切り替え」制度を利用した運転者によって引き起こされた点である。
警察庁が外免切り替え制度を厳格化 通過率が前年比で半減
警察庁は、外国人の運転免許切り替え手続きを大幅に厳格化し、日本の交通ルールや運転技能を確実に習得させる方針を打ち出している。この厳格化の影響により、知識や技能確認の通過率は前年に比べて半分以下に減少した。制度の見直しは、増加する外国人運転者による事故を抑制し、道路の安全性を向上させることを目的としている。
死亡事故52件・重傷事故535件 全体の2.3%を占める
警察庁の詳細な統計によると、2025年に外国人が運転する車による死亡事故は52件、重傷事故は535件に上った。これは日本人による運転を含めた死亡・重傷事故全体の2.3%を占めており、5年前の1.4%から着実に増加している。この数字は、外国人運転者による事故が単なる偶発的な問題ではなく、構造的な課題として認識されるべきことを示唆している。
外免切り替え制度の課題が浮き彫りになる中、警察庁はAI技術を活用した対応も検討している。具体的には、運転技能の評価プロセスに人工知能を導入し、より客観的で厳格な審査を実現する方針だ。これにより、従来の人間による審査だけでは見落とされがちな運転技術の弱点を的確に把握し、改善を促すことが期待されている。
また、制度の厳格化に伴い、外国人の運転免許取得までのハードルが高くなったことから、一部の地域では運転免許取得支援プログラムの拡充も進められている。これらのプログラムでは、日本の複雑な交通ルールや運転マナーを多言語で丁寧に解説し、実践的な運転訓練を提供している。
今後の課題として、外国人運転者と日本人ドライバー間の公平性の確保が挙げられる。制度の厳格化が進む一方で、外国人コミュニティからは「取得プロセスが過度に困難である」との声も上がっており、バランスの取れた対策が求められている。警察庁は、引き続きデータ分析を深化させ、効果的な事故防止策を模索していく方針だ。



