福島第二原発1号機 核燃料プール冷却再開 外部への放射能漏れ確認なし
東京電力は6日深夜、廃炉作業が進められている福島第二原子力発電所1号機において、使用済み核燃料プールの冷却システムを再開したと正式に発表しました。この措置により、プールの水温管理が再び適切に行われることになりました。
冷却停止の経緯と復旧作業
今回の冷却停止は、5日午後2時45分頃にポンプの警報が作動し、現場で発煙が確認されたことを受けて発生しました。これを受け、同3時過ぎにポンプを停止し、冷却システムを一時的に中断していました。原因については現在も調査が続けられていますが、初期の報告によれば、ポンプを駆動するモーターの電源ケーブルに故障が生じていたとされています。
東京電力は、使用休止中だった別のポンプを緊急に復旧させ、運転に異常がないことを慎重に確認した上で、6日午後10時57分に冷却システムの再開を決定しました。再開時点でのプールの水温は32.5度まで上昇していましたが、保安規定で制限されている65度には達しておらず、冷却停止から約8日間の余裕があると見込まれていました。
安全性の確保と今後の対応
重要な点として、この一連の事象において、外部への放射能漏れは一切確認されていません。また、現場作業員を含むけが人の発生も報告されていません。東京電力は、プールの強度維持や安全性確保の観点から、迅速な対応を行ったと説明しています。
現在、故障の原因となった電源ケーブルの詳細な調査が進められており、再発防止策の検討も並行して行われています。福島第二原発では、廃炉作業が長期にわたって継続されている中で、こうした設備トラブルへの適切な対応が求められています。
今後の課題として、老朽化した設備の維持管理と、万が一の事態に備えたバックアップシステムの強化が挙げられます。東京電力は、引き続き安全最優先で廃炉作業を進めるとしています。



