九州運輸局は1日、福岡交通圏におけるタクシー運賃の改定を正式に発表した。今回の改定による増収率(改定率)は10.62%に達し、利用者にとっては実質的な値上げとなる。新しい運賃は7月1日から適用される予定だ。
改定の対象地域と内容
対象となるのは、福岡市、春日市、大野城市、筑紫野市、太宰府市、古賀市、糸島市、那珂川市の8市と、粕屋郡内で営業する法人タクシーおよび個人タクシーである。
普通車の初乗り運賃(上限)は、現行の「1.6キロメートルで830円」から「1.1キロメートルで600円」へと変更される。初乗り距離が短縮されるものの、運賃額はほぼ横ばいとなっている。一方、加算運賃(同)は「268メートルごとに80円」から「287メートルごとに100円」に改定され、走行距離に応じて支払う金額が増加するため、実質的な値上げとなる。
改定の背景と手続き
今回の運賃改定は、タクシー事業者からの申請に基づき、九州運輸局が審査を行った結果、承認されたものである。燃料費や人件費の上昇など、事業環境の変化が背景にあるとみられる。
運輸局は、利用者への影響を考慮しつつ、事業者の経営安定とサービスの維持・向上を図る必要があると判断した。改定により、タクシー業界の収益改善が期待される一方で、利用者の負担増加が懸念される。



