群馬県で後部座席シートベルト着用率が50%を下回る
群馬県内の一般道を走行する車両において、後部座席のシートベルト着用率が低下傾向にあります。日本自動車連盟(JAF)群馬支部が発表した2025年の調査結果によると、着用率は49.4%に留まり、前年から7.7ポイントも減少しました。この数値は全国平均の45.8%を上回るものの、2021年に都道府県別の公表が開始されて以来、最も低い水準となっています。
調査方法と着用率の推移
調査はJAFと警察庁が共同で全国的に実施しており、2025年は群馬県内の14カ所で行われました。調査員は信号交差点や交通量の多い地点に立ち、停止中または徐行中の車両を目視で確認し、後部座席のシートベルト着用状況を記録しました。
群馬県の着用率は過去5年間、全国平均を常に上回ってきましたが、その差は徐々に縮まっています。2021年の着用率は65.7%でしたが、2025年には16.3ポイントも低下しており、この傾向は顕著です。
安全意識の後退と危険性
JAF群馬支部の担当者は、「車社会である群馬県で着用率が低下している具体的な要因は分析していないため、明確な理由は分かりません」と述べています。しかし、後部座席でシートベルトを着用しない場合の危険性について、以下の点を指摘しています。
- 衝突時に前席へ投げ出され、本人が重傷を負う可能性がある
- 同乗者にも被害が及ぶ危険性が高まる
- 車内全体の安全性が低下する
担当者は、「自動車に乗る全ての人が、座席にかかわらずシートベルトを着用してほしい」と強く呼びかけています。後部座席のシートベルト着用は、2008年6月に義務化されましたが、その遵守率が低下している現状は、安全意識の後退を反映していると懸念されています。
今後の課題と対策
群馬県における後部座席シートベルト着用率の低下は、交通安全教育の見直しや啓発活動の強化が求められる状況を示しています。JAFや警察庁は、引き続き調査を実施し、データに基づいた効果的な対策を講じることが期待されます。ドライバーや同乗者一人ひとりが、シートベルトの重要性を再認識し、安全運転を心がけることが不可欠です。
