県は14日、2025年度(2025年4月~2026年3月)の県産農産物の輸出量を公表した。主力のコメは453トンにとどまり、前年度の823トンから半数以上減少した。県は主食用米の国内需給が逼迫した影響で輸出用米に回らなかったことや、輸出経費の高騰が原因とみている。
コメ輸出の推移と要因
県産米の輸出量は【グラフ】の通り推移。輸出先は米国(約89トン、前年度比48%減)、カナダ(約88トン、同68%減)、マレーシア(約61トン、同45%減)と全面的に減少した。県によると、2024年度は海外での日本食人気を背景に全国的にコメの輸出量が増加し、本県も過去最高を記録した。しかし2025年度は国内で供給不安が広がり、コメの品薄や価格上昇が発生。国から補助が受けられる輸出用米としての届け出が全国的にも減少したことから、県産品振興戦略課は「コメが国内で高く売れるため、輸出よりも国内消費に回ったのでは」と分析している。
今後の見通し
本年度については、今後の社会情勢や気候の変化の影響を受けるため、見通しは不透明だ。県は「状況を注視し、おいしさと品質の高さをアピールして販売を促進したい」としている。
農産物全体の動向
コメを含む県産農産物全体の2025年度輸出量は518トン(前年度比42%減)だった。一方、牛肉は前年度の1.5倍となる10トンを記録し、過去最高を更新。県産牛の品質の良さが認知され、評価が高まったことが要因とみられる。またモモは、夏場の高温による収量減少などで輸出量が減少し、前年度比14%減の44トンだった。



