成田空港の中国線旅客数が大幅減少 春節期間中に前年比41%減
成田国際空港会社(NAA)は2月26日、中国の春節(旧正月)に伴う大型連休期間(2月15日から23日)における成田空港の中国路線出国旅客数が、前年同期と比較して41%減少した4万4605人だったことを明らかにした。この大幅な減少について、中国政府による日本への渡航自粛呼びかけが影響した可能性が指摘されている。
1月の空港運用状況でも中国路線が低迷
同日に発表された1月の空港運用状況報告書によると、中国路線の旅客便発着回数は前年同月比で30%減少の1924回、出国旅客数も同37%減の13万8600人と、継続的な減少傾向が確認された。特に春節期間中の減少幅が顕著となっている。
一方で、国際線全体の旅客数は前年同月比1%増の304万人と微増を記録した。これは継続的なインバウンド(訪日外国人旅行者)需要によるもので、中国以外の地域からの旅客が増加していることを示している。
他のアジア地域では旅客数が伸長
NAAの藤井直樹社長は記者会見で、「台湾や韓国など他のエリアでは伸びており、しっかりカバーしている」と述べ、中国路線の減少を他の地域の成長で補っている現状を強調した。この発言は、成田空港の国際線ネットワークが多様化していることを示唆している。
春節期間中、北京首都国際空港では日本便などを扱うカウンターに行列ができる光景も見られたが、実際の日本への渡航者数は大幅に減少していた。この乖離は、中国政府の渡航自粛呼びかけが実際の旅行計画に影響を与えた可能性を示している。
今回のデータは、国際的な渡航動向が政治的要因や政府の勧告によって大きく変化することを改めて浮き彫りにした。成田空港としては、中国路線の回復を見据えつつも、他のアジア地域への依存度を高める戦略的対応が求められる状況となっている。



