熊本県は29日、自動運転バスの実用化に向けて、今年度から実証運行を開始すると発表しました。来年度には特定条件下で無人運転が可能となる「レベル4」への移行を計画しており、6月県議会定例会に提案する今年度一般会計補正予算案に、車両購入やシステム関連費として2億2500万円を盛り込みました。
運転手不足解消と事業モデル確立を目指す
この実証運行の目的は、運転手不足の解消と持続可能な地域公共交通サービスの実現です。また、先行事例として事業モデルを確立し、自動運転関連企業の集積も図るとしています。
実証運行のルートとスケジュール
実証運行は、熊本空港、東海大阿蘇くまもと臨空キャンパス、テクノリサーチパークの3か所を結ぶ往復約10キロのルートで実施されます。10月からは運転手が同乗し、手動運転に切り替え可能な「レベル2」で運行を開始し、2028年2月からは「レベル4」での運行を開始する予定です。
先行事例と課題
県内では、先行して実証運行を行っていた熊本市が4月、コスト面の課題から来年中の本格導入を見送る方針を示しています。これに対し、県交通政策課は「人工知能(AI)を活用することで開発コストは軽減できると考えている」と述べています。
ダウンサイジング実証運行も実施
このほか、既存バス路線で利用者が少ない区間を大型バスからマイクロバスなど小型車両に置き換える「ダウンサイジング」の実証運行も今年度から実施する計画で、事業費として2500万円を計上しています。
補正予算案の総額は182億5500万円で、6月5日開会の県議会定例会に提案されます。



