高市首相、皇室典範改正と夫婦別姓に慎重な姿勢を表明
高市早苗首相は2026年3月16日、参議院予算委員会において、立憲民主党の蓮舫氏からの質問に答弁し、女性天皇の実現に向けた皇室典範の改正と、選択的夫婦別姓制度の導入について、いずれも慎重な考えを示しました。首相は予算案の修正を否定し、現行の枠組みを維持する姿勢を明確にしました。
女性天皇への慎重論と皇室典範改正の見通し
蓮舫氏が「世論には『愛子天皇』を認める声がある。女性天皇への法改正へ進むことはあるか」とただしたのに対し、高市首相は2021年の政府有識者会議の報告書を引用する形で回答しました。首相は、秋篠宮家の長男である悠仁さまの次代以降の皇位継承について議論することは「機が熟しておらず、かえって皇位継承を不安定化させるとも考えられる」と述べ、現時点での皇室典範改正に消極的な姿勢を示しました。
この発言は、安定的な皇位継承を優先する立場を反映しており、女性天皇の実現にはなお時間がかかる見通しを暗示しています。皇室の伝統と現代社会の要請の間で、政府が慎重な対応を取っていることが浮き彫りになりました。
選択的夫婦別姓制度への対応と予算案の扱い
また、蓮舫氏は選択的夫婦別姓制度についても質問を重ねましたが、高市首相はこれに対しても慎重な姿勢を崩しませんでした。首相は、自身の姓に関する議論を引き合いに出しつつ、制度導入による社会的混乱を懸念する見解を示しました。具体的には、「山本早苗で不快も混乱もない」と述べ、現行の夫婦同姓制度を維持する考えを強調しました。
さらに、首相は予算案の修正について明確に否定し、与野党の合意がなくても審議を進める方針を打ち出しました。これにより、異例ずくめとされる今回の予算審議が、さらに短縮される可能性が高まっています。過去20年で最短となる審議日程が設定され、37年ぶりに分科会が見送られるなど、国会運営にも影響が及んでいます。
政治的背景と今後の展望
高市首相の発言は、保守層を中心とした支持基盤を意識したものと見られています。女性天皇や夫婦別姓といった課題は、伝統と革新の狭間で長年議論が続いており、政権の対応が注目されていました。
- 皇室典範改正: 現時点では見送り、悠仁さまの成長を待つ姿勢。
- 選択的夫婦別姓: 制度導入に慎重で、社会的混乱を懸念。
- 予算審議: 修正を否定し、与野党の合意なき審議を推進。
これらの問題は、今後の国会審議や世論の動向によって、再び焦点となる可能性があります。高市政権下では、国内政治の重要課題として、引き続き議論が続く見込みです。



