世界経済成長率、2.5%に減速 2026年見通し、中東混乱で物価高
世界銀行は11日、2026年の世界全体の実質成長率を2.5%と予測する経済見通しを発表した。中東情勢の混乱に伴う石油価格の急騰やインフレ加速が重荷となり、1月時点の予測から0.1ポイント引き下げられた。これは新型コロナウイルス禍が収束して以降、最も低い水準となる。
2025年の成長率は2.9%と見込まれるが、今年2月末に始まった米国とイスラエルによるイラン攻撃を受けて、世界経済の減速が鮮明になった。特にエネルギー輸入に依存する国々で打撃が大きく、1月時点の予測から約3分の2の国・地域で下方修正が行われた。
世界銀行は、ホルムズ海峡の混乱が7月まで続き、その後徐々に輸送が再開、年末までに紛争前の水準に戻るとの前提を置いている。2026年の北海ブレント原油価格は前年比36%上昇し、1バレル=94ドルと予想。肥料価格の上昇が食料価格に波及し、2026年の世界インフレ率は2025年の3.3%から4.0%に大きく上昇すると見込まれる。
日本については、2026年の成長率を0.7%に下方修正した。また、エネルギー供給の混乱が想定以上に深刻化し、金融市場に重大な影響が生じた場合、2026年の成長率が1.3%にまで落ち込む可能性があるとの試算も示された。



