天皇陛下が関西万博で開会のおことば 1970年の記憶を回想
2025年4月12日、天皇陛下は皇后さまとともに大阪・関西万博の開会式に出席し、開会のおことばを述べました。名誉総裁の秋篠宮さま、紀子さまも同席し、地方訪問先で両陛下と秋篠宮ご夫妻がそろう珍しい機会となり、大会のお祝いムードを一層高めました。
1970年の大阪万博での思い出を語る
開会式は大阪・夢洲のEXPOホールで開催され、各国の来賓など約1300人が出席しました。天皇陛下はおことばの中で、1970年の大阪万博を訪れた思い出に触れました。当時10歳で学習院初等科の春休みや夏休みを利用して訪問した陛下は、様々な国のパビリオンを巡り、「月の石を見たり、ワイヤレス・テレホンでの通話を楽しんだりして、当時の最新の技術に驚いたことなどを今でもよく覚えています」と述べ、鮮明な記憶を語りました。
未来への期待と開会アクション
今回の万博については、「子どもたちが世界の国や地域、人々への理解を深め、次世代の技術や、SDGsの達成に向けた世界の取り組みなどにも触れることにより、未来の社会について考えることを願っています」と期待を表明しました。天皇陛下のあいさつの後、秋篠宮さまが「開会アクション」としてタッチパネルに手をかざし、ファンファーレが鳴り響きました。
皇室と万博の長く深いゆかり
皇室と万博の関係は長く、深いものがあります。1970年の大阪万博では、開会式に昭和天皇をはじめ、香淳皇后、皇太子ご夫妻時代の上皇ご夫妻、三笠宮ご夫妻が出席しました。昭和天皇が「ここに開会を祝い、その成功を祈ります」と開会を宣言し、上皇さま(当時・皇太子さま)がスイッチを押すと、くす玉が割れ、地元の小学生らが折った千羽鶴が空を舞いました。
会期中には皇室の方々が交代で会場を訪れ、計32回、のべ63日を数えました。浩宮時代の天皇陛下は4月にお一人で、8月には礼宮時代の秋篠宮さまと兄弟で会場を訪れています。2005年の愛知万博の開会式では、上皇さま(当時・天皇陛下)が上皇后さま(当時・皇后さま)、名誉総裁の天皇陛下(当時・皇太子さま)が見守る中、開会のことばを述べました。期間中には秋篠宮ご一家や皇室の方々が続々と会場に足を運び、皇室全体で92の全パビリオンを見学しました。
このように、皇室は万博を通じて技術の進歩や国際交流に深く関わり、未来への展望を共有してきました。関西万博でも、その伝統が引き継がれ、新たな歴史が刻まれています。



