海霧に包まれる釧路の風景
道東の太平洋岸が海霧の季節を迎え、釧路市では幻想的な光景が広がっています。2026年5月26日夜、市内の観光名所である幣舞橋(ぬさまいばし)が濃い霧に覆われ、全長124メートルの橋の対岸が見えなくなるほどの視界不良となりました。
この海霧は、太平洋の高気圧から吹き出す南寄りの風が、寒流の親潮(千島海流)に冷やされて発生します。釧路地方気象台の観測によると、釧路市では6月から8月にかけて、月の半分以上が霧の日となることがあります。
市民が使い分ける霧の呼び名
釧路市民は、霧の濃さによって呼び方を変える独自の文化を持っています。薄いものは「もや」、中程度は「ガス」、濃いものは「霧」と呼ばれ、特に肌がしっとりぬれる粒の大きな霧は「じり」と称されます。この「じり」は、視界を著しく遮るため、車の運転や海難事故に注意が必要です。
幣舞橋は釧路川に架かる観光名所で、夕日や夜景が美しいことで知られますが、霧の季節には幻想的な雰囲気に包まれます。地元の写真家・菊池宏一郎氏が撮影した写真では、橋のシルエットが霧に浮かび上がり、神秘的な印象を与えています。
海霧は釧路の風物詩として親しまれる一方、交通や船舶の安全に影響を及ぼすため、気象情報に注意しながら季節を楽しむことが大切です。



