線状降水帯の発生を2~3時間前に予測 気象庁が新たな防災情報の運用開始を発表
気象庁は3月10日、線状降水帯の発生を2~3時間前に予測する「直前予測」の概要を正式に発表しました。この新たな防災気象情報は、2026年5月下旬からの運用開始が決定しており、各都道府県をいくつかの区域に分けた単位で提供される予定です。
区域ごとの詳細な予測で避難行動を支援
気象庁によると、直前予測の的中率は約5割程度を見込んでいます。担当者は「結果的に線状降水帯に至らなくても、大雨となる可能性が高い状況を伝えるものだ」と説明しています。線状降水帯が発生した後では避難が困難になる恐れがあるため、この予測情報を「避難の検討など防災行動のきっかけにしてほしい」と呼びかけています。
新たな予測システムでは、各都道府県内をより細かい区域に分割し、線状降水帯の発生リスクが高まった地域を特定します。これにより、住民はより的確な避難判断が可能になると期待されています。
気象庁ホームページで危険領域を可視化
気象庁は、線状降水帯による大雨の恐れがある領域を示した詳細な地図を同庁のホームページ上で公開する方針です。この地図情報は、自治体の防災担当者や一般市民がリアルタイムで危険地域を把握するのに役立つと見込まれています。
線状降水帯は、積乱雲が連続して発生・通過することで、狭い地域に長時間にわたって大雨をもたらす気象現象です。過去には、九州地方を中心に甚大な被害をもたらした事例が多数報告されており、早期の予測と警戒が求められていました。
気象庁は、この直前予測を新たな防災気象情報の一環として位置づけており、既存の大雨警報や土砂災害警戒情報と組み合わせることで、総合的な防災対策の強化を図るとしています。2026年5月の運用開始までに、予測精度の向上や情報伝達方法の整備を進める計画です。



