スルメイカ初競り、高値も漁獲量は低迷
不漁で出漁を見合わせていた渡島地方近海のスルメイカ漁が再開され、函館市の水産物地方卸売市場で11日、初競りが行われた。刺し身用の「いけすイカ」には1キロあたり最高1万2000円の高値がつき、市場関係者から拍手がわき起こった。
この日は函館漁港で約100キロが水揚げされ、競りは「遅れましたが、入荷となりました」という威勢のいいかけ声とともに始まった。市場を運営する函館魚市場の美ノ谷貴宏営業部長は「昨年は秋以降にまとまった水揚げがあった。今年も水揚げの伸びに期待している」と語った。
JR函館駅前の「函館朝市」にある駅二市場の名物「活いか釣堀」には午前7時前から家族連れらが列を作り、一番乗りでスルメイカの刺し身を口にした東京都練馬区の会社員女性(61)は「初物と聞いて、より一層うれしい。甘くてまろやかな味でした」と満足そうだった。
一方、漁獲量は昨年の3分の1にとどまっており、今後を不安視する関係者も多い。漁師の佐藤豊次さん(76)は操業6時間で6~7キロほどしか取れなかったといい、「量が少なすぎる。これでは商売にならない」と嘆いた。



