岩手県金ヶ崎町で鳥インフル陽性確認、約56万羽の殺処分開始 今季県内初の発生
岩手・金ヶ崎で鳥インフル陽性、56万羽殺処分開始 (21.02.2026)

岩手県金ヶ崎町で高病原性鳥インフルエンザ陽性確認、大規模殺処分を開始

岩手県は2月21日、金ヶ崎町内の養鶏場で前日に発見された高病原性鳥インフルエンザ感染の疑いがある採卵鶏について、遺伝子検査の結果、陽性だったと正式に発表しました。この養鶏場を感染源とする発生は、今シーズンにおいて岩手県内で初めて確認された事例となります。

農林水産省によると、今回の事例は全国では今季20例目に該当します。県は直ちに防疫措置に乗り出し、この養鶏場で飼育されている約56万羽の鶏に対する殺処分作業を開始しました。県当局の説明では、この養鶏場は県内で2番目の規模を誇る大規模施設であり、1農場あたりの殺処分数は県内過去最多となる見込みです。殺処分が完了するまでには数日間を要すると予想されています。

迅速な防疫体制の構築と地域への影響

県は21日、緊急対策本部を設置し、感染拡大防止に向けた具体的な措置を講じました。養鶏場を中心とする半径3キロ圏内を「移動制限区域」に指定し、鶏や卵などの移動を全面的に禁止しました。さらに、半径3キロから10キロの範囲は「搬出制限区域」に設定し、域外への搬出を制限する措置を実施しています。

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また、防疫体制を強化するため、金ヶ崎町と北上市の駐車場など3か所に消毒ポイントを設置しました。これらのポイントでは24時間体制で畜産関係車両の消毒作業が行われ、ウイルスの拡散防止に万全を期す方針です。

県と国が連携した対応と風評被害への懸念

達増拓也知事は同日午前、県庁で開催された対策本部会議において、「鶏の肉や卵を摂取することによる人間への感染リスクはない」と強く強調しました。その上で、「迅速かつ確実な防疫措置を実施していく」と述べ、県民への安心感を与えるとともに、早期収束への決意を示しました。

さらに、達増知事は広瀬建・農林水産政務官とオンライン会談を行い、財政的支援や風評被害対策に関する国からの協力を要請しました。広瀬政務官はこれに対し、「感染拡大防止のためには初動対応が極めて重要である」と指摘し、「岩手県と緊密に連携し、万全の対応を図っていく」と応じました。

今回の発生は、県内の養鶏産業に大きな影響を与える可能性があり、関係当局は防疫と産業保護の両面から対策を進めています。県民に対しては、正確な情報提供と冷静な対応が呼びかけられています。

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