静岡県浜松市は、熱中症対策の一環として、市内の公共施設と民間施設を合わせた147カ所を、暑さをしのげる避難施設「クーリングシェルター」に指定し、開放を開始しました。この取り組みは、熱中症のリスクが高まった際に発表される「熱中症特別警戒アラート」が発令された場合などに、市民が一時的に避難し休憩できる場所を提供するものです。運用期間は、アラートの運用終了日である10月21日までとなっています。
指定施設の内訳と利用条件
開放されている施設の内訳は、市区役所や協働センター、図書館などの公共施設が81カ所、商業施設やホテル、金融機関などの民間施設が66カ所です。大半の施設では、アラート発表時以外でも利用が可能です。各開放施設には、周知を目的としたステッカーやのぼり旗が掲示されています。
民間施設の公募条件
民間施設については、公募制が採用されており、適切な冷房設備を備えていることや、受け入れ可能な空間を確保できることなどが条件となります。市は期間中、随時募集を行っており、開放施設の詳細は市の公式ウェブサイトで公開されています。
熱中症による救急搬送の現状
本格的な暑さを迎える前の5月でも、熱中症で搬送される患者は例年一定数存在します。県によると、18日には静岡県内で午後3時半までに、浜松市消防局が成人女性1人(18~64歳)を熱中症の疑いで搬送しました。症状は軽症でした。
県の担当者は、「暑くなり始めは体がまだ暑さに慣れておらず、熱中症になりやすい」と注意を呼びかけ、予防策としてエアコンの活用や、喉が渇く前からのこまめな水分補給を推奨しています。
過去の統計データ
消防庁の統計によると、県内では2025年5月から9月にかけて、熱中症で2232人が救急搬送され、そのうち半数を超える1228人が高齢者でした。これは、加齢に伴い暑さに対する体の感覚や体温調節機能が低下するためとみられます。5月単月では、2024年が75人、2025年が49人搬送されており、暑さが本格化するにつれて搬送患者数も増加する傾向があります。
県が推奨する予防対策
県は予防のポイントとして、室内では温度や湿度に注意を払い、外出する際は暑い日や時間帯を避けることを挙げています。また、暑さが本格化する前から適度に運動を行い、体を徐々に暑さに慣らすことや、やむを得ず暑い中で作業する場合は、氷や保冷剤を使って体を適度に冷やすことを促しています。



