コウテイペンギンが絶滅危惧種に指定、海氷減少で危機的状況に
コウテイペンギン絶滅危惧種指定、海氷減少で危機

コウテイペンギンが絶滅危惧種に指定、海氷減少で危機的状況に

国際自然保護連合(IUCN)は4月9日、絶滅の恐れがある動植物をまとめたレッドリストにおいて、南極に生息するコウテイペンギンを新たに絶滅危惧種に追加すると発表しました。この決定は、生息地の海氷面積の減少により個体数が激減していることを受けたもので、絶滅危惧種のうち2番目にリスクが高い「危機」と評価されました。

IUCNの評価基準とコウテイペンギンの状況

IUCNの絶滅危惧種は、リスクの高い順に「深刻な危機」「危機」「危急」の3段階で評価され、これに「準絶滅危惧」や「低懸念」が続きます。コウテイペンギンはこれまで準絶滅危惧に分類されていましたが、今回の見直しで1段階引き上げられ、「危機」に指定されました。

コウテイペンギンは海氷上でヒナを育てる習性がありますが、地球温暖化に伴う海氷面積の減少により、ヒナの生存率が低下している可能性が指摘されています。個体数は2009年以降の10年間で約1割減少し、1980年代までに半減すると予測されています。IUCNは、「温室効果ガスの排出を劇的に減らさない限り、減少は避けられない」と警告しています。

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ナンキョクオットセイも絶滅危惧種に引き上げ

今回のレッドリストの更新では、コウテイペンギンだけでなく、ナンキョクオットセイも絶滅危惧種に指定されました。ナンキョクオットセイはこれまで「低懸念」とされていましたが、「危機」に引き上げられました。海水温の上昇により、エサとなるオキアミが水温の低い深海に移動した影響で、個体数が急減しています。1999年には推定約219万頭いた個体数が、2025年には約94万頭にまで減少したと報告されています。

その他の種の状況

また、高病原性鳥インフルエンザの感染により個体数が激減したミナミゾウアザラシも、「低懸念」から絶滅危惧種の「危急」に指定されました。このように、気候変動や感染症など、さまざまな要因が野生生物の存続を脅かしている現状が浮き彫りになっています。

IUCNの今回の発表は、地球温暖化対策の緊急性を改めて強調するものであり、国際的な環境保護の取り組みが求められています。コウテイペンギンやナンキョクオットセイのような象徴的な種の減少は、生態系全体への影響も懸念され、持続可能な未来に向けた行動が急務です。

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