神奈川県の新奨励品種「にじのきらめき」作付け開始
高温に強いと評価され、新たに神奈川県の奨励コメ品種となった「にじのきらめき」の作付けが始まった。県の主力品種「はるみ」が近年の猛暑で苦戦する中、農家の期待は高い。
秦野市の農家が田植え
秦野市鶴巻の水稲農家の男性(69)は29日、にじのきらめきの田植えを行った。耕作している水田2.2ヘクタールのうち半分超をにじのきらめきに充てる。男性は昨年、にじのきらめきの試験栽培に参加し、水田15アールで育てた。結果は、いいことずくめだったという。
「面積当たりの収量は、はるみの15%増し。炊くと、もちもちしてつやがあり、食味がいい。はるみは、暑い日が続くと未熟な白い粒が目立ったのに対し、にじのきらめきではほとんどなかった」と男性は語る。
開発の背景と特徴
にじのきらめきは、国の農研機構が温暖化対策を主眼に開発し、2018年にデビューした。高温耐性に優れ、収量も多い。丈が低く、台風などで倒れにくい点も強みだ。味や見た目は、全国トップの作付けを誇るコシヒカリと同等かそれ以上と評価され、全国の作付面積は毎年倍々で増えている。特に茨城や群馬で伸びている。
県による選定と今後の見通し
県は農業技術センター(平塚市)で4年かけ、にじのきらめきの生育試験を行い、県の気候や土が栽培に適していることを確認。昨年10月、生産を促進する奨励品種に選定した。今年は、県全体の水田約2800ヘクタールのうち、にじのきらめきが1割余りを占める見込みだ。



