皇居外濠の水質浄化計画、玉川上水と荒川から水を導入し2035年頃に「水の都」復活へ
皇居外濠の水質浄化、玉川上水と荒川から水導入で2035年に「水の都」復活 (04.04.2026)

皇居外濠の水質浄化へ、都が玉川上水や荒川から水を引き込む計画を公表

東京都は、皇居の外濠(そとぼり)の水質浄化に向けた事業の実施計画を正式に公表しました。この計画では、玉川上水や荒川から水を引き込むことで、外濠の水の流れを大幅に増やし、緑の藻「アオコ」の発生を防ぎます。順調に進めば、2035年前後には江戸時代の「水の都」の姿が一部でよみがえると期待されています。

外濠の歴史と現在の課題

外濠は1604年から1636年にかけて、江戸城の二重堀の外側として構築されました。現在では、飯田橋駅や四ツ谷駅などの近くに掘割が残っていますが、水の流入が乏しいため、植物プランクトンが異常増殖するアオコが発生しています。これにより、悪臭や下流の水質低下などの問題が生じ、都心の水辺環境の悪化が懸念されてきました。

具体的な浄化対策と実施計画

都心での豊かな水辺の復活を目指す東京都は、2022年に外濠浄化の基本計画を策定し、具体策を検討してきました。実施計画によると、外濠のうち市ヶ谷駅付近の「市ヶ谷濠」に、玉川上水を流れる下水再生水と、荒川から引いた水を毎秒計500リットル流し込みます。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

玉川上水からは、2キロ超の新たな導水路を整備するなどして水を引き込みます。また、板橋区内に導水ポンプ所を新設し、荒川からの水を玉川上水に合流させる予定です。これにより、市ヶ谷から飯田橋にかけての外濠の水は、約5日ほどで入れ替わるようになると見込まれています。

事業の規模と今後のスケジュール

整備費用は総額340億円を見込んでいます。外濠の構築400周年にあたる2030年代半ばの完成を目指し、今年度は工法などを確定させる段階です。着工時期は未定ですが、この計画が実現すれば、都心の水環境が大きく改善され、歴史的な景観の復活につながると期待されています。

東京都は、この事業を通じて、アオコの発生を抑制し、水質浄化を進めることで、持続可能な都市環境の実現を目指しています。地域住民や観光客にとって、より快適な水辺空間が提供されることが期待されます。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ